今年は新型コロナウイルス感染拡大により、3月初めから出張の研修が中止となり、私もご多分に漏れず、2か月ほどの「在宅勤務(テレワーク)」と
なりました。それまでは研修での外出や出張が多かったため、昼や夜の食事は大好きなラーメンや蕎麦などの麺類を食べることが多く、各地域の「名店」
といわれる場所を訪れることも楽しみにしていました。
ところが、在宅勤務中はそれもできず、慣れないオンラインの仕事になった
ことも相まって、悶々としてストレスとなっていることもありました。念のため、嫁が作ってくれる食事に不満があるわけではありません。朝昼晩と食事を作ってくれて、・・・感謝です。
そんなとき、私が好きな「大食いバラエティ番組」をテレビで見ていると、
大食いタレントが大食いチャレンジ中に「最近、自分が配信している『ラー
メンを食べている動画』のアクセス数がすごく伸びている」という話を聞き
ました。「そんな馬鹿な」と思いながらも、パソコンでその動画を検索して見てみると、まさにそのタレントがただただラーメンを食べているだけの動
画でした。でも、その動画を見ていると、まるで自分が食べているような感覚から動画を見入ってしまい、見終わった後に、とても満足している自分になっていることに気づきました。
外出自粛中はテレビを見ることが多かったのですが、このような大食いバラ
エティ番組以外の報道番組でも、人気動画として人が何かを食べている動画が紹介されており、そのような動画を見ることで外出自粛中の緊張やストレスを解消する効果があることを改めて認識しました。このように、人間の
「聴覚」や「視覚」への刺激によって心地良さや癒やしが得られる反応を
「ASMR」といいます。
ASMRは英語の「Autonomous Sensory Meridian Response」の略で、フリ
ー百科事典「ウィキペディア日本語版」(2020年5月27日 (水) 15:00 UTC、
URL: https://ja.wikipedia.org) によると、「人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚。正式、および一般的な日本語訳は今のところ存在しないが、直訳すると自律感覚絶頂反応(じりつかんかくぜっちょうはんのう)となる。」とされています。
ASMRは個人のアップする動画だけでなく、企業のマーケティング戦略と
してテレビCMでも使われています。最近の代表的な例では、「シュワシュ
ワ」という音が流れるビールや炭酸飲料のCMです。自宅で他ごとをやって
いても、思わずテレビに体が向いてしまいます。ただ、最近になってCMで
注目されているASMRですが、よくよく考えると、以前から私もはまって
いたことにも気づきました。1980年代に放送された某ハム製造会社の「ソーセージがパリッと割れるCM」や90年代に放送された某お茶漬けメーカーの「お茶漬けをすするCM」をよく見ていましたし、商品も大ヒットしました。このように、子供のころからASMRの反応で癒しや満足を得ていたのです。
最後に、私がお勧めするASMR動画をいくつか紹介します。
・麺/すする
・アメ/なめる
・焼肉/焼く
・ポテチ/咀嚼
・包丁/切る
・焚き火/パチパチ
・電車/走行
いずれも「ASMR 〇〇〇〇」で検索すればヒットします。
みなさんも是非「新しい日常」のなかにASMR動画の視聴を取り入れて、
仕事や生活で発生するストレスを解消していきましょう(終)。
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