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旬の食材でヘルシークッキング
<今月の旬>もやし

もやしは、人類が、はじめて植物の種子が発芽することを発見し、それを発芽させることに成功したことから始まったとされています。

中国やインドネシア、ミャンマーから日本に伝わったといわれますが、原産地や経路についてははっきりとわかっていません。

平安時代に書かれた、日本で最も古い薬草の本「本草和名」(ホンソウワミョウ)に「毛也之」(モヤシ)として紹介されており、薬用として栽培されていたもののようです。

江戸時代には各地でもやしが栽培されていたようですが、もやしが一般人に食べられるようになったのは、明治時代の末頃でした。

もやしの語源はというと、広辞苑に「萌」と表記され、「生やす(おやす)」からついた名前とされています。 また、英語では「sprout(スプロウツ)」、『芽生え』の意味もあります

これらの字が表すように、もやしの語源は「芽を萌やす」ということからきています。

もやしには種類があります。大きく分けて緑豆(りょくとう)もやし、大豆もやし、ブラックマッペもやしの3種類。流通の割合としては緑豆が85%で、みなさんがもやしと認識していものです。

もやしはなぜ安いのか?節約料理してもやしを使うというのが流行った時期がありました。なぜ、価格が安定しているかというと、光も土もいらず一年中育つので、温度変化や災害の影響を受けないので、安くできるということです。雨や台風災害などで他の野菜が不作になって高騰しても、もやしは安定した価格で売れるという利点があります。

安いもやしですが、豆から発芽したものなので、栄養価は抜群にあります。

日露戦争のとき、『日本兵は戦地でもやしを食べていたから勝った』とされるエピソードもあるくらいです」豆を壺か何かに入れて水をやれば、1週間くらいでもやしは育ちます。戦場で不足しがちなビタミンなどの栄養を、もやしが補ったと言われています。

もやしイコール安いだけでなく、栄養価も豊富というのも覚えておいてほしいものです。

栄養

もやしは植物性タンパク質が豊富な豆が発芽したものですから、豆の栄養的特徴を備えています。他の野菜に比べて、良質のタンパク質を含み、ビタミン、カルシウム、鉄分、ミネラル、食物繊維も豊富に含まれています。

発芽が始まって生長が進むにつれて、神秘的ともいえる変化が起きます。豆のたんぱく質や脂質などの成分の一部が分解され、ビタミンやアミノ酸の含有量が劇的に増加するのです。種子にはほとんど含まれなかったビタミンC、ビタミンA、ビタミンB2、ナトリウムが増えてきます。ビタミンCは発芽の段階で50倍近く、含有量が増加しこれは、野菜のナスやキュウリの2.3倍です。同じくビタミンAは2倍、ビタミンB2は3倍、ナトリウムは5倍になります。

例えば大豆もやしの場合は、種子の段階ではビタミンCはあまり含まれていません。しかし、発芽した後は数倍も増えるということです。

もやしにはアスパラギン酸がふくまれています。これは新陳代謝を高めてくれる効果があるといわています。代謝が盛んになることで肌代謝を促し、つややかな美肌に近づくことができそうです。加えて、疲労回復や肝機能向上などにも効果的です。今の寒暖差につかれたからだにもぴったりな食材です。豆がついたまま食べる「大豆もやし」は、一般的な大豆と大豆もやしの100キロカロリーあたりの栄養素を比べると、「大豆イソフラボン」が1.3倍、葉酸が4.5倍、食物繊維が1.6倍、そして血圧を抑制し、精神を落ち着けてくれるGABAが6倍も含まれていることがわかりました。大豆よりもヘルシーに大豆イソフラボンを摂取できます。

「緑豆もやし」には残念ながら「大豆イソフラボン」は含まれていないので、女性には「大豆もやし」がおすすめです。更年期障害の予防や骨の健康を維持してくれます。

■もやしに含まれる健康成分

<タンパク質>  エネルギー源/筋肉・骨を作る/免疫力を高める
<ビタミンC>  美肌効果/風邪予防/抗酸化作用/動脈硬化予防
<アスパラギン酸> 抗酸の酸化抑制/新陳代謝を高める/疲労回復/美肌効果
<大豆イソフラボン(大豆もやし)> 女性ホルモン向上/美肌効果/疲労回復

もやしのツインサラダ

さっと茹でて、オイルであえるだけ、お好みで調味料をプラスしてみましょう

大豆もやしを使えばさらに栄養アップします。

成分名
含有量
成分名
含有量
エネルギー
350kcal
ビタミンC
26mg
たんぱく質
10.7 g
カリウム
246mg
脂質
31.7g
植物繊維
2.4g
糖質
3.0g
食塩相当分
3.0g
<全て材料で計算>

<材料>
もやし 200g

オリーブオイル 大さじ2

<カレー味>

カレー粉 小さじ1/2

塩・胡椒

<タラコ味>

タラコ 30g

 

<作り方>
1.もやしは根をとり、2分間塩ゆでする。

2.ざるで水気をとり、ボールに移し、オリーブオイルをかける。2等分する。

3.カレー味、とタラコ味にそれぞれ味付けをする。塩で味を調える

4.器に盛り付けあればハーブを飾る。

<おうちでカフェ>
もやしは、節約料理といわれてもいますが、炒めてもよし、蒸しても、短時間で料理できるのも魅力です。
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