人間はなぜ働くかを原点に立返って考えてみると、いうまでもなく家族を含め、より豊かに、平和に、文化的な生活を維持していきたいとの願いをこめて働く、つまり永続的な幸福を追求するために働いているはずです。そこで、不慮の災害により倒れることがないように、決意をあらたにし、安全確保の活動に人道上の立場から取り組まなければなりません。
人間尊重を基本理念として「職場の安全衛生なくして、会社の繁栄がないのは 勿論、存在もない」との認識のもとに「安全、生産性、良い仕事は渾然一体」と考える必要があります。
すなわち、一人ひとりが、標準作業にしたがって、整備された作業方法で正し くムダ、ムリ、ムラのない作業を行えば必ず良い仕事が早く、効率良く、安全に しかも楽にできるようになるということです。
このように考えると、すべて本質的に安全衛生活動の目的に合致していること になります。したがって、これらの活動を正しく強力に推進すれば「いきいきとした職場づくり」が確立でき、それが「生産性の向上」、「強固な企業基盤の確立」につながります。
◆職場における安全教育
1.啓発活動
2.知識教育
3.技能教育
4.習慣化教育
1.危険への『感受性』を鋭くします。 危ないことを危ないと感じる感覚を鋭くします。誰しも、『本当に危ないな ぁ』と感じれば、安全な行動をとるものです。但し、ハイレベルの感受性をい つも保つためには、毎日毎日、要所要所で短時間KY活動を繰り返すことが欠かせません。
2.要所要所で『集中力』を高めます。 『危険のポイント』が潜む作業の要所要所で鋭く切り込む指差呼称を行い、集中力を高めることによって、『ウッカリ』『ボンヤリ』『不注意』といった 人間特性に基づくヒューマン・エラー事故の防止に役立ちます。
3.安全衛生推進への『ヤル気』を強めます。 何が危険かをホンネで話し合い、考え合い、分かり合うミーティングによって、自分自身で気づきやヤル気が生まれます。日々の短時間の危険予知活動は、ヒューマン・エラー事故防止の決め手です。
危険性又は有害性等の調査(リスクアセスメント)とは、労働者の就業に係る危険性または有害性を特定し、これに対する対策を検討する一連の流れです。
1.リスクアセスメントの目的
2.リスクアセスメントの効果
事業者はリスクアセスメントの結果に基づき必要な措置を構ずるよう努めなければなりません。この指針は、労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針に定める危険性又は有害性等の調査および実施事項の特定具体的実施事項としても位置付けられているものです。
リスクの低減措置の実施(危険源のリストアップ)
(1)物的原因(不安全状態)では
■設備例の欠陥の例
■周辺配置、作業環境の欠陥の例
(2)人的要因(不安全行動)では
>>リスクアセスメント等関連資料・教材一覧(厚生労働省)