ゆずは、柑橘系のさわやかな香りと、ほのかな苦味が特徴です。ゆずは奈良時代に中国から朝鮮をへて渡来したと推定されています。古くから薬用として、また調味料として、ゆずの持つ独特な香りと酸味は人々に広く愛用されてきました。奈良時代から栽培の記録が残っているほど、古くから日本人に愛されている常緑植物です。冬至にはゆず湯に入る習慣が今でも残っています。冬至→湯治(とうじ)、ゆず→融通をかけて『お湯に入って融通よくいきましょう。』という意味があるようです。ゆずの香りには精神をリラックスさせる効果があり、皮には血行促進、疲労回復、美肌、保湿などの効果あり、習慣が日本に根付いていったといわれています。
ゆずの旬は年に二回あり、『青ゆず』は実が完熟する前のもので、大体7〜10月頃出回ります。
それに対して『黄ゆず』は黄色く完熟したもので、『青ゆず』の後10〜12月ごろ市場に出回ります。
「柚子胡椒」は主に青ゆずの皮から作られているそうです。
ゆずは、酸味が強いので生食はできませんが、果汁を絞ったり皮を薄くスライスして、料理の香り付けや飲料、お菓子などに利用します。
市販品でも、柚子ポンや柚子こしょうはじめ、塩柚子、手作りもできる柚子ドレッシング、乾燥させた柚子を使った柚子塩や柚子七味、ゆずピール、柚子ジャムなど、種類はたくさんあります、日本人にはなくてはならない柑橘系の料理のアクセントです。
|