コーヒーはエチオピアで発見されて以来、食用・薬用などに用いられ、特にイスラム寺院では厳しい管理下に置かれ、持ち出しを固く禁じられた貴重品でした。そして長い年月をかけ、世界に伝播し、栽培地が 広がっていきました。
コーヒーの起源はいろいろとあるようですが、9世紀のエチオピアで、ヤギ飼いのカルディという少年が、あるときヤギが興奮することに気付き、原因を探ってみたところ、赤い実をたべていたとか。これがコーヒーの木の実でした。これを近くの修道僧に告げて、試しに赤い実を食べると気分が爽快になり、体に体力がみなぎったそうです。
それから、修道院で眠気覚ましのためにコーヒーの実を利用するようになったそうです。この時点では、焙煎をして飲むということはしてませんでした。今の形になったのは13世紀ごろとされてます。
「カルディ」という名称、某コーヒー販売ショップにありますね。
15世紀ごろ、マッカで「カフェ(カフェハネ)」が誕生します。イスラム圏ではアルコールが禁止されているので、酒場がありません。この背景がカフェやコーヒー文化をイスラーム圏全土に広める要因になりました。
16世紀に入るとエジプト、シリア、イラン、トルコへと伝わり、製法も煎った豆を細かくくだく方法に変化していきました。この方法は現在のトルココーヒーの原型となっています。
17世紀になってから、イタリアのベネチアに伝わり、それからフランス、イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国につたわ1670年頃にはアメリカにも伝わりました。それにともない各国で多くのコーヒーハウスができ、人々の憩いの場となりました。
この頃になると飲み方もトルコ式から飲みやすいネルドリップ式に変わりました。
日本に伝わったのは1780年オランダ人により長崎の出島に持ち込まれました。日本のお茶の文化があり、なかなか受け入れられませんでした。
開国と共にコーヒーの輸入量が増え、文明開化ともに一般人にも親しまれるようになりました。
今では、喫茶店というよりカフェとして、私たちにとってなくてはならない憩いの場になっています。
コーヒー豆知識: 2個1組になっているものをフラット・ビーンズと言い、1個だけのものをピーベリーと言います
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コーヒーの主成分はほとんどが水。なんと98%以上が水分で構成されていて、あの独特の味と香りを作り出している成分は、全体の2%にも満たないのです。
水分以外の成分はどれも微量で、そのカロリーもコーヒーカップ1杯(150cc)あたりわずか4キロカロリーととってもヘルシーです。
カフェインには脳を活性化させ、集中力や思考能力を高めてくれる他、胃酸の分泌を促進して消化を助け、利尿作用で老廃物を排出しやすくするといった効果も認められています。
しかし、カフェインがもたらす効果は身体によいものばかりではありません。イライラの原因・不安感に襲われる・疲れやすくなるといった、体へのマイナスの働きがあります。
カフェインを毎日のように過剰に摂取していれば、上記に挙げた症状により、「熟睡できない「・質の良い眠りが取れない」という体調不良の原因となってしまうことがあるのです。また、その利尿作用によって老廃物だけでなくミネラルなどもいっしょに排出してしまうため、脱水症状や栄養不足に陥ることもあるそうです。
過度の摂取は考えものですが、うまく生活に取り入れて、賢く、そしておいしくそのメリットを享受しましょう!
コーヒーはいつ飲むのが効果的なのでしょうか。カフェインの効能により、朝に珈琲を飲むことをおすすめします。
いちばんのおすすめは朝食後です。珈琲には胃酸の分泌を促進し、体内に取り込んだ食べ物の消化を助ける効果があります。これにより、食後に珈琲を飲むことで、食べたものが滞りなくスムーズに消化されるのです。
とくに胃もたれ・消化不良を感じている方は朝食後の1杯をおすすめします。
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■コーヒーに含まれる健康成分 |
<カフェイン> 脳の活性化/覚醒効果/利尿作用
<クロロゲン> 脂肪分解促進/糖尿病予防/動脈硬化予防
<コーヒーの香り> リラックス効果/疲労回復効果
<ポリフェノール> 抗酸化作用/活性酸素の除去
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