きくらげはキクラゲ科キクラゲ属のきのこの一種です。
きくらげは漢字で「木耳」と書きます。「耳茸(みみたけ)」と呼んでいた地域もあるようで、いずれも耳を連想して付いた名前だと考えられます。キクラゲ属の学名はラテン語の「小さい耳・耳たぶ」という意味になるそうです。
それと食感でついた名前だという説もあります。
コリコリとした食感がクラゲに似ていることから、この名前がついたといわれています。
きくらげと言えば中国料理では見かけるけど、家ではほとんど使わないものでした。近年、健康志向のたかまりかよく見かけるようになりました。実は国内のきくらげ栽培がここ10年でおよそ12倍に増加。そのおかげで、身近に流通するようになりました。それも乾燥ではなく「生きくらげ」です。
きくらげは日本、中国、韓国では古くから食用とされていますが、他の国ではあまり食用とされてきませんでした
日本人は江戸時代からその独特な食感に魅了され、様々な料理にアクセントとしてきくらげを加えていました。江戸の料理本に残っているきくらげ料理の数はなんと200以上!
重宝されていた理由は、独特の「コリコリ食感」ではありません。もう一つの理由とは、「風味がない」こと。この特徴のないおかげで、きくらげはどんな料理にも合う食材としての使用されていました。
炒め物や酢の物とだけでなく、なんとスイーツにも使われています。
味気のないきくらげですが、
白きくらげは、楊貴妃が好んで食べたともいわれています。
美容と健康に大きな力をもっているに間違いはありません。
キクラゲは味にクセがないので、アレンジしやすい!料理に加えてみてはいかがでしょうか。
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きくらげは、
ビタミンDと不溶性食物繊維が全食品中ナンバー.1と言われています。
ビタミンDとは日光に当たることで体内でも作られるもので、コロナ禍の2020年のある調査8割以上の人が
ビタミンD不足または欠乏という結果があるそうです。
ビタミンDの働きは、小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収促進、血中カルシウム濃度を保つなど骨や歯に生成したり、丈夫にしてくれたりします。カルシウムの吸収ということで骨粗しょう症予防にもなります。
また、ビタミンDが不足すると認知症リスクが2倍以上になってしまうとも言われています。
人間の体に必要な栄養素で特に重要なものを「5大栄養素」と呼んでいますが、6番目の栄養素として挙げられているのが「食物繊維」です。
きくらげには特に不溶性の食物繊維が豊富に含まれています。これは便通をよくしてくれることだけでなく、食べると水分を吸収して膨らみ、低カロリーながら満腹感を得られます。また、食感もしっかり噛んで食べることで満腹感が得られるので食べ過ぎを防いでくれ、ダブルでダイエット食材としても効果的です。
鉄分を含む食材といえばレバー等の肉類のイメージが強いかと思われますが、実はキクラゲにも含まれています。
薬膳では黒キクラゲが貧血予防に効果がある食材としておなじみで、出血を抑えて貧血・不正出血の予防効果があると言われています。 |
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■きくらげに含まれる健康成分 |
<ビタミンD> 骨の形成/骨粗しょう症予防/免疫機能の調整
<鉄> ヘモグロビンの合成/酸素不足解消/
<カリウム> むくみ防止/高血圧予防/
<植物繊維> 腸内環境を整える/血中コレステロールの抑制/血糖値の抑制
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