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旬の食材でヘルシークッキング
<今月の旬>カタクチイワシ

田づくりといえば、お節の定番です。どんな魚がつかわれているか知っていますか?

それは「カタクチイワシ」です。イワシなのに田を作る!? とはおかしなことです。「田作り」の語源は、そのまま「田をつくる」という意味です。

田んぼを作るときの肥料として乾燥したイワシが使われていたことから、イワシを甘辛く煮詰めた料理を「田作り(たづくり)」と呼ぶようになったそうです。イワシの肥料は田んぼで使われる肥料の中でも最も高価でしたが、この肥料を使った田んぼは豊作になる ことが多かったそうです。豊作を呼ぶ肥料が「イワシ」だったことからイワシの甘露煮は田作りと呼ばれ、五穀豊穣を祈願して食べられるようになり、おせち料理の一つになりました。


カタクチイワシの語源は口を動かすとき上あごが動かず下あごだけが動くことから、片口(かたくち)のイワシと言われていたことが由来です。

また、カタクチイワシは英語で「anchovy(アンチョビ)」と書きます。
そうあのイタリアンでおなじみのアンチョビは「カタクチイワシ」という意味です。

カタクチイワシは昔から日本人になじみ深い魚です。稚魚は「しらす」です。
カタクチイワシの食品には下記のようなものがあります。
・釜揚げしらす、 ・丸干し、 ・めざし、
・塩干し、 ・みりん干し、 ・田作り、 ・煮干し(いりこ)、 ・しらす干し、 ・ちりめん
・アンチョビ、 ・オイルサーディン

カタクチイワシの食べ方は、唐揚げ、天ぷら、素焼き、煮つけなどです。

イタリア料理でよく使われるアンチョビは、カタクチイワシを塩漬けにして、熟成させたものです。バーニャカウダが有名な料理です。

オイルサーディンは、カタクチイワシの頭と内臓をとり下処理してものを、塩水でつけて、そののちオリーブオイル、ニンニクなどをいれて加熱したものです。

 

栄養

カタクチイワシはDHAやEPAなどのオメガ3を豊富に含んだ食材です。この脂肪酸が血液をさらさらにしてくれます。丸ごと食べられるので効果大です。

お正月に食べる「田づくり」は、良質なタンパク質を摂取でき、ビタミンやミネラルなどの栄養をバランス良く豊富に含むお節料理のひとつです。

カタクチイワシに含まれるビタミンB1は、糖質の代謝を助けエネルギーをつくり出し、疲労回復に役立ち細胞の新陳代謝を促進します。

ビタミンB2は皮膚や粘膜の機能維持や成長に役立っています。

ナイアシンやビタミンB6は皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、脳神経を正常に働かせるのに役立っています。

パントテン酸は、動脈硬化を予防しストレスをやわらげる働きをします。

葉酸は、貧血を予防し、細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために働きをしてくれます。

ビタミンEは、活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めてくれます。

また、骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムやリン、マグネシウムなどを含まれています。

カリウムも多く含まれますので、疲労回復や利尿作用、高血圧の予防に役立ちます。

丸ごと食べることができるカタクチイワシなので、効果が高く期待できます

今年の健康を願いながら「田づくり」をしっかり食べましょう。

■カタクチイワシニに含まれる健康成分

<ビタミンB1>  炭水化物の代謝をたすけエネルギーをつくる/筋肉機能の正常を保つ
<ナイアシン> 皮膚や粘膜健康維持/脳神経の正常化/

<亜鉛> 酵素を構成/味覚維持(舌の味蕾)/貧血予防

<カルシウム>  骨や歯の構成/筋肉、神経の動きに作用/イライラ防止

田づくり(簡単レンジで)

甘い素朴な味ですが、エネルギー源として大切な栄養もたっぷり含まれています
成分名
含有量
成分名
含有量
エネルギー
103kcal
カルシウム
503mg
たんぱく質
11.5g
亜鉛
1.7mg
脂質
0.26g
植物繊維
0g
糖質
13.5g
食塩相当分
1.1g
<すべて材料で計算>

<材料>

カタクチイワシ 20g

昆布つゆ 大さじ1

醤油  大さじ1

水  大さじ1

砂糖 大さじ1

ゴマ 小さじ1

 

<作り方>
1.カタクチイワシは耐熱皿に広げて電子レンジ600wで2分加熱し、あら熱を取ります。

2.調味料、昆布つゆ、水、砂糖を耐熱容器にいれて600W で1分加熱。とろみがでたか、確認する。たりないときは少しずつレンジにかける時間を長くする。

3.カタクチイワシと調味液を合わせる。ゴマをふりかけてさらに混ぜる。

4.アーモンドやクルミを混ぜても。

 

<オイルサーディンとアンチョビ>
オイルサーディンとアンチョビ、いろいろな料理でいい味をだしてくれます。
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