グレープフルーツの歴史は300年ほどで、18世紀に西インド諸島のバルバドス島で誕生したといわれています。 その後1823年(1830年という説もあり)にアメリカのフロリダに伝わり、栽培が行われるようになりました。 大正時代初期になると日本にも伝来しましたが、日本の気候は栽培に向かず定着しませんでした。
戦後、グレープフルーツは輸入されていましたが、数が制限されていました。それで、希少価値があり、高級品として流通してました。グレープフルーツ用ギザギザスプーンで、半分に切って砂糖をかけ、スプーンですくって食べるのが当時のステータスでした。グレープフルーツが大量に輸入されるようになったのは1970年代からです。グレープフルーツという名前は、グレープフルーツがぶどうの房のように木になることや、果実からぶどうに似ている香りがすることから名付けられたと言われています。おもな輸入先は南アフリカやアメリカ・フロリダ州です。
グレープフルーツの種類にはグレープフルーツは赤系と白系に大別します。代表的な品種は赤系のルビー種です。果皮はオレンジ色で果肉は赤色。種はほとんどなく、しっかりした甘味、そして奥にある苦み酸味のバランスが良好です。果皮が黄色で果肉が白いホワイト種は、ルビー種と比べるとやや酸味と苦みが強い傾向にあります。昔の日本では白系が主流です。
グレープフルーツはゼリーやサラダに使用したり、カクテルやサワーのトッピングにしたりするもよいです。
ほろ苦さや酸味がアクセントになり、さわやかな香りが食欲をそそります。ホワイトとルビーを合わせて使うのも彩りが華やかになりおすすめです。
グレープフルーツの旬は、熟したものが輸入される時期である4〜6月が美味しいとされています。ちょうど今が旬となります。いろいろアレンジして楽しんでみましょう。
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グレープフルーツは糖質が少ないという特徴があるため、ダイエット中にビタミンCを補給する食材としても適しています。食用のほかにも香料として利用され、ダイエット効果やリラックス効果などが期待できます。グレープフルーツに含まれている効能は多岐にわたっています。
・イノシトール
グレープフルーツの嬉しい栄養素のひとつが、抗脂肪肝ビタミンとも呼ばれているイノシトール。肝臓につく脂肪を抑えたり、腸の筋肉に働きかけて便秘の解消に役立ちます。
・リモネン(香り成分)
グレープフルーツの香りには、細胞の中に蓄積する中性脂肪の量を減少させるほか、中性脂肪をつくる過程に関わる酵素の働きを抑えることによって、中性脂肪を貯めにくくする効果があることが明らかとなっています。また、脳を刺激して、体の代謝を高めてくれます
・ナイリギン
食欲抑制効果がある。ほのかな苦味の成分食欲の抑制効果があり満腹感を早める働きhがあります。
・ナイアシン
二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を促進
・ビタミンC
グレープフルーツ1個に、1日の摂取量のほとんどを満たせるほどのビタミンCが含まれていると言われています。
ビタミンCの持つ働きとして、メラニン色素の過剰生成を抑える効果や、色素沈着したメラニン色素を、元の色素に戻す還元作用の効果などがあります。また、真皮のコラーゲンの生成を助ける働きがあったり、抗酸化作用があるため活性酸素の過剰発生の抑制の効果などもあります。
ビタミンCは、美白効果だけではなくストレス緩和にも役立つ栄養素のひとつです。 |
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■グレープフルーツに含まれる健康成分 |
<リモネン> 香り効果、安眠/リラックス効果/ストレス解消/脂肪燃焼
<イノシール> 抗市合肝ビタミン/肝臓につく脂肪を抑制/便秘解消
<ビタミンC> コラーゲン生成/美肌効果/ストレス緩和
<パンテーン酸> エネルギー代謝に関与/
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