果実の王様とも称されるメロンは、その高級感から贈答用として用いられることも多く、多くの人に愛されています。
メロン発祥の地はどこか? アフリカ説、インド説、中近東説、中央アジア説など諸説あり、多々ありどこかは特定できていいないようです。
メロンのルーツは確定できませんが、メロンの歴史は非常に古いということは確かのようです。
紀元前3000年頃から栄えた古代エジプトの壁画に描かれ、古代ギリシャ・ローマ時代の記録にも登場し、古代中国の紀元前2世紀頃の書「爾雅(じが)」などにも記述があることから、古代のエジプト、ギリシャやローマ、中国などでも紀元前から栽培されていたと確実視できます。
日本にはまず中国大陸から、東洋系メロンであるマクワウリなどの系統が伝えられたようです。
そして明治時代を迎えると、一気に日本のメロン史が動き始めます。明治初期に西洋種の種子が導入され、新たな栽培の研究が始まります。
高級なマスクメロンは庶民にはなかなか届かず、やっと手が届くようになったのは1960年頃、プリンスメロンという大衆メロンの登場でした。
1970年以降日本におけえるメロンの品質開発がどんどん盛んになりました。
メロンの種類には分け方があります。まずは@果実の色 A果皮の網目の有無 B栽培方法の違いです。
果実の色には、赤肉系:クインシーメロン、夕張メロン
白肉系:ホームランメロン、メキシコやアメリカから輸入されるニューディーメロン
赤肉系が甘いのではと思われがちですが、糖度はそうともいえないようです。
メロンは完熟を楽しみたいものです、完熟の見極める方法は
@甘い香りがしているか
Aツルの部分が枯れているか(ツルつきメロンの場合)
Bおしりの部分が柔らかくなっているか
Cメロンを爪ではじいて低く、濁った音がするか
常温で熟成させてから(冷蔵庫はNG)、冷蔵庫で2〜3時間冷やして食すことで甘さがさら感じられます。
|
メロンを食べるとき、愛しさと高級感から、カロリーを気にしながら食べる人はすくないはず、同時に栄養についてもあまり知られていません。
メロンは、水分が多くかなり低カロリーなフルーツです。
メロンの栄養について知るときに、注目なのはカリウムの豊かさです。可食部100gあたりのカリウム含有量は約350mg。
カリウムはヒトの生命維持機能に不可欠な栄養素です。その含有量がフルーツの中でもトップクラスです。カリウムは利尿作用を促進し、高血圧の原因にもなる余分なナトリウムを排出促進してくれます。夏にはカリウムが不足しがちになります。メロンで、水分を補う他、糖分、カリウムをとることができます。
さらに、βカロテン、マグネシウム、葉酸、ビタミンCなど多彩な栄養素を含んでいます。
βカロテンは抗酸化をもっており、必要なぶんだけビタミンAに変換されます。肌や粘膜にも働きかけるので美肌効果も期待されます。βカロテンは白肉系いより、赤肉系メロンのほうがたくさん含まれています。
マグネシウムは、体内で合成されないので摂取するしかない栄養素です。摂取量がすくなくなると骨粗しょう症リスクも高くなります。体内のエネルギー産生かかわっており、血圧や体温の正常化にする働きもあります。
フルーツといえば、ビタミンCももちろん含まれています。
美肌効果、風邪の予防、免疫力の向上が見込まれます。皮膚のメラニン色素の生成を抑える働きもあるので、夏の日差しから日焼けを防ぐ働きも持っています。
|
|
■メロンに含まれる健康成分 |
<カリウム> 筋肉を動かす/高血圧抑制/利尿作用/むくみ解消
<βカロチン> 抗酸化作用/免疫機能保持/皮膚・粘膜の新陳代謝/肌荒れ防止
<マグネシウム> 抗酸化作用/免疫機能保持/皮膚・粘膜の新陳代謝/肌荒れ防止 |
|
|
|
|