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旬の食材でヘルシークッキング
<今月の旬>栗

日本の食材として、甘味として欠かせない栗。地域によっては重陽の節句(9月9日)を“栗の節句”として栗餅や栗飯を食べるという風習もあるようです。

日本食のみならず、中華料理では炒めものや煮込み料理に使われています。スイーツでは今も幅広い世代に愛されている「モンブラン」がすぐに浮かぶのではないでしょうか。この「モンブラン」はフランス語では「白い山」といい「モンブラン=栗」という意味ではありません。ということで、「モンブラン」は栗を使うという定義がないので、様々な味わいを楽しむことができています。

 

栗の歴史は古く、縄文時代には主食として食べていたのではと言われています。まだ、食材だけでなく、栗の木を植林して、栽培をおこなっており、建物を立てるときの建材・火をたくときの燃料材としても使われていたようです。

戦国時代になると、搗ち栗(かちぐり)が勝栗に通じるということで、武士たちが縁起物として、好むようになりました。出陣の時に「うちあわび」「勝ち栗」「昆布」の三品を肴に酒を3度づつ飲み干すという儀式、「三献の儀」になり、出陣・婚礼・接待宴会などに重要な儀式の品となりました。

江戸時代には庶民には「栗おこわ」が人気となっていったようです。

 

イタリアのマラッディ(Marradi)という村には、毎年10月には栗祭りが行われているそうです。

焼き栗、栗を使った栗のジャムの販売、栗ケーキや栗クッキー、マロングラッセなどさまざまな栗料理を楽しめるお祭りです。郷土料理をたのめ、イタリアの秋の味覚をたのしめるお祭りでもあります。

お菓子として食べるのもよいですが、栗ときのこのリゾットも美味です。イタリアでもスイーツでも料理でもなくてなならない存在のようです。

これから、旬を迎える「栗」の皮を剥くのがちょっとめんどくさいですが、ぜひ食してください。

 

栄養

栗は主食して食べられていたという歴史もあり、木の実類にしては炭水化物が多く、脂質が少ない食材です。

炭水化物が多いというとダイエットには不向きとおもうかもしれませんが、脳や筋肉をを動かすエネルギー源は必要です。加えてビタミンB1、ビタミンC、ミネラルもふくまれているので、エネルギーの補助食として優れています。筋肉痛の原因の乳酸の元となる物質の蓄積抑制、代謝を高めてくれるので、運動するエネルギーを生み出し、疲労や筋肉痛などの軽減にも役立ちます。

 

栗はビタミンCが含まれています。ジャガイモ同様にでんぷん質に守られているので加熱処理によるビタミンCの減少が少ないという特徴があります。ビタミンCは副腎皮質ホルモンなどの合成にも関わっています。これはストレス解消にかかわるっています。同じく、副腎皮質ホルモン分泌に関わるパントテン酸も含まれているため、ストレス解消には大きな役割を果たしてくれます。

 

植物繊維も食べる量にもよりますが、サツマイモやかぼちゃに比べると上回っています。

栗に含まれている植物繊維は、不溶性植物繊維で、タンニンも含まれているんで腸内環境を整え、善玉菌を増やす働きも期待されます。

 

 

■栗に含まれる健康成分

<ビタミンB1>  筋肉を動かす/疲労回復/筋肉痛解消/乳酸代謝向上

<ビタミンC>  抗酸化作用/ストレス解消/肌荒れ防止
<鉄>  貧血防止

<カリウム>利尿作用/ナトリウム抑制・

栗ご飯(栗の甘露煮をつかって)

栗の皮を剥くのが大変なので「栗の甘露煮」でつくってみました。栗の甘さがおいしいです。ごはんには塩気を良いバランスです。
成分名
含有量
成分名
含有量
エネルギー
1424kcal
カリウム
943mg
たんぱく質
20.0 g

3.3mg
脂質

3.0g

植物繊維
4.5g
糖質

341.1g

食塩相当分
4.1g
<すべて材料で計算>

<材料>

米 2合

水 400t

酒 大さじ2

塩 小さじ1/2

栗の甘露煮 10個

だし昆布 5センチ位

 

ゴマ塩 好み

 

<作り方>

1.米を洗う。鍋に米と酒、塩をいれて水をいれ30分ほど浸しておく

2.米の上にだし昆布、栗の甘露煮を並べる。炊飯する。

3.炊き上がったら、昆布を取り出し栗をほぐして全体に混ぜるようにする

4.食べるときにゴマ塩をふる。

 

‐レンジで‐

1の鍋(レンジ適用)に蓋をして、600W de11分、上下をまぜそのまま5分蒸らす

<栗のトーストアート>
あるテレビ番組で、トーストアートをみました。見た目も重視ですが焼いて食べたときの味のハーモニーも重要だそうです。栗とあんこ。クリームチーズ最高の組み合わせです。
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