私たちにとって馴染みのある果物といえばみかんではないでしょうか約3,000万年前にインド・タイ・ミャンマーのあたりが原産地といわれています。
しかし当時は自生で、栽培をし始めたのは中国が最初となります。
紀元前の中国の文献によれば、柑、橘、橙という品種があり、さらにそれぞれ数十種類前後もの品種があったようです。
日本に伝わったのは、第十一代垂仁天皇の勅命により「不老不死の霊菓」を求めて中国へ渡り「橘」を日本に持ち帰ったのが、はじめてといわれております。その時持ち帰ってきたのが、田道間守(たじまもり)です。彼が、
長い年月を経てようやく橘を手に入れて帰国するも、天皇はすでに崩御…という悲しい歴史が「古事記」「日本書紀」に記されています。そのように歴史が古く、日本にもなじみのあった橘ですが、栽培は室町時代からさかんになります。
みかんには様々な種類があります。日本の「温州みかん」は突然変異により400年ほど前に登場しました。中国のみかんの産地、温州地方の名前をとって「温州みかん」と名付けたとされています。
昭和に入るとハウス栽培も始まり、安定した高品質のみかんがたっぷり味わえるようになりました。
さて、オレンジとみかんの違いはなんでしょう?まずは、オレンジは皮が剥きにくいこと、ナイフを使わないと皮をむくことができません。これはオレンジはヨーロッパなど乾燥して地域が産地で、皮が薄いみかんでは水分が奪われて、枯れてしまうからです。オレンジの皮は乾燥から守るためのものです。味もみかんに比べて濃厚で、さらに香りも強い、実も大きいいという特徴があります。
日本の温州みかんは、皮も手で剥くことができ中の薄皮もたべることができます。気軽にたべることができる果物ナンバーワンです。
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みかんの健康効果は風邪予防、美肌効果、整腸作用、疲労軽減があげられます。
その前に、みかんの白い筋を丁寧に取り除いて食べてるのではないでしょうか?この筋は「アルベド」といって、そこにはビタミンや植物繊維が豊富に含まれています。特にビタミンPが含まれており、ビタミンCを効率よく吸収してくれます。なるべく筋をとらずにたべてください。
みかんには、ビタミンC、植物繊維など多くふくまれており、健康効果をもっています。
ビタミンCは強い抗酸化作用があり、風邪の抵抗力を高めたり、美肌効果、しわやしみを防ぐはたらきがあります。
みかんにはペクチンが含まれています。ペクチンは植物繊維の一つです。腸内殺菌のはたらきを助ける効果があります。また、血糖値の上昇を抑えたり、コレストロール値を下げる働きもあります。
みかんには色素であるβ‐クリプトサンチンが含まれています。β‐クリプトサンチンはビタミンAに変換されます。ビタミンAは、皮膚や粘膜の免疫の強化、抗酸化作用があります。これらは免疫力を上げることに繋がっていっきます。
さらに、クエン酸もふくまれています。「酸」というだけあって酸味のもとになる成分です。クエン酸は糖質やタンパク質などのエネルギーとして効率よく燃焼させる効果が期待できます。
クエン酸は疲労回復や筋肉疲労を軽減する効果もあります。よくスポーツ用のサプリメントでもおなじみかと思います。疲労回復をしてくれ、美肌効果、風邪の予防にもなります。 |
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■みかんに含まれる健康成分 |
<クエン酸> 疲労回復/筋肉疲労軽減(乳酸の生成抑制)/
<ビタミンC> 肌の皮膚の健康/風邪予防/美肌効果
<ペクチン(植物繊維)> 腸内環境整備/便秘解消/美肌効果
<β-クリプトサンチン> 抗酸化作用/美肌/皮膚や粘膜の強化
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