サバは日本の食文化になくてはならないものです。日本では昔から根付いています。
縄文時代の遺跡からサバの骨が出土しており、このような古い時代から食べられていたと考えられています。
また、沿岸部だけでなく、山に住む人々にも食べられていた形跡があるそうです。
これは、飛鳥時代にはすでに塩サバのような加工技術があり、保存性が向上し、全国各地に輸送されていたようです。庶民から貴族まで幅広い人たちに食べられていたといいます。
サバの旬は何時でしょうか?国内に出回っているサバはおもに、マサバ、ゴマサバ、ノルウェーサバです。
マサバは、最も脂がのっているのが10月〜2月頃、10月〜11月に採れるサバを「秋サバ」、12月〜2月にとれるものを「寒サバ」と呼ばれています。この時期は産卵を終えているので脂が乗っています。夏のサバは体内に卵をもっているので栄養を採られているので脂ののりが悪い時期です。さっぱりとして味を好む人は夏サバがよいかもしれません。
ゴマサバは、脂が少なくさっぱりして1年をとおして変わりません。
ノルウェーサバは、輸入品で脂のノリがよく、ほとんどが冷凍や加工品になっています。旬は9〜10月です。
サバに関する言葉としてつかわれている「鯖を読む」は「さばをよむ」と読み、都合よく年齢や数をごまかす意味です。.サバは傷みやすく「生き腐れ」と呼ばれるほど、傷みやすく数も多かったためわざと早口で数えて、数をごまかしたことから、いい加減に数をかぞえることを「鯖を読む」となったという説があります。
鮮度が低下すると栄養価も低下してしまいます。なるべく新鮮なうちに食べるようにしましょう。
サバは塩焼き、味噌煮、寿司ネタなど日本の食卓に登場する人気の定番食材です。そして、栄養効果も抜群です。暑い夏を乗り切るためにも新鮮なサバを食しましょう。
|
サバにはDHAやEPA、タンパク質、鉄などの栄養素がふくまれています。鯖などの青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、動脈硬化や血栓が作られるのを防ぐ働きが期待されています。鯖に含まれるDHA、EPAは、ほかの魚に比べ優れています。DHAはアジの4.6倍サケの5.7倍、タラの62倍、EPAはアジの6倍、サケの7.5倍、タラの75倍にもなっています。
鉄も他の魚に比べると豊富に含まれています。アジの2倍、タラの6倍、サケの2.4倍です。
また、ミネラルの一種にセレンが含まれています。セレンはタンパク質と結合することで体に吸収しやすくなる性質を持っています。セレンの特徴は高い抗酸化作用です。がん予防やアンチエイリアシング効果に期待できます。
ビタミンB12は、動物性食品に副前ている栄養素です。魚や肉なだどから摂る必要があります。サバには豊富含まれています。100gで8.1〜13.0μg摂取できて、1日に必要な量を補給できます。
ビタミンB12はアミノ酸や脂質の代謝に関わっています。不足すると貧血や神経障がいを起こし、慢性疲労や体力低下につながることもあります。
ビタミンDも含有量は魚のなかでも多めです。
ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収をよくし、骨の形成に役立ちます。
ビタミンDは日光でも作られる栄養です。人間の皮膚はビタミンD前駆体という物質が存在して、日光の紫外線からビタミンDが生成されます。よく、日光をあびないと骨が育たないといわれてます。日光に浴びない生活ならば、食材から摂る必要があります。
|
|
■さばに含まれる健康成分 |
<セレン> 抗酸化作用/アンチエイジング効果/タンパク質の生成を助ける
<タンパク質> 筋肉生成/代謝の向上/エネルギー生成/
<EPA/DHA> 動脈硬化予防/高血圧予防/中性脂肪下げる効果
<ビタミンD>カルシウム・リンの吸収促進/骨の形成
|
|
|
|
|