落花生(らっかせい)とは南米が原産とされるマメ科ラッカセイ属の一年草で、東アジアを経由して、江戸時代に日本に持ち込まれたと言われています。
日本ではサヤのままのものを「落花生」と呼び、この中の実だけのものをピーナッツとして認識されいるようです。
ピーナッツといえば木の実という果実の種子のイメージがあるかもしれませんが、落花生はマメ科でインゲンなどと同じ豆の一種です。また、地中に実がなります。じゃがいもやさつまいものイメージと同じです。
落花生といえば、千葉県がなんといっての生産ナンバー1です。千葉県で落花生が作られたのは、明治10年に千葉県知事は、県民に落花生の栽培を勧めたのがきっかけとなりました。特に干潟(現在の旭市)付近はひどい砂地で、適した作物がなかったのですが、落花生はやせた土地に強い作物だったからです。初めからうまく栽培できたわけえはなく、試行錯誤して、改良を経て八街市付近の収穫が安定し、次第に栽培面積が増えていきました。昭和27年になると「千葉半立」が育成され、栽培が比較的簡単で収穫量も高く安定していたことから、千葉県全域に広がっていき、落花生は『千葉県の名産品』として知られるようになりました。
落花生は9月下旬頃から10月にかけて収穫最盛期となり、収穫された落花生は1週間ほど地干しと呼ばれる乾燥行程を経て出荷されます。国産の新物の旬は10月となります。
ピーナッツのほとんどが輸入品です。
国内で作られている落花生の量は少なく、流通しているもののほとんどが安価な中国産の輸入品となっています。海外では最大生産国の中国の他、インドやナイジェリア、アメリカなどで生産されています。国産のものは極限られた期間と量しか出回らないので、希少性は高いと言えます。
落花生の旬は10月頃です。なんといっても千葉県が生産量ナンバーワン!栄養価が高く品質も抜群な「千葉県産」の落花生、ご褒美として晩酌のお供に、最高を味わってください。
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落花生は非常にカロリーが高く、100gあたり生の未熟豆でも295kcal、乾燥させたものだと562kcalも含まれています。少量で沢山のエネルギーを得ることが出来ます。カロリーが高いということは食べすぎには注意しましょう。
オレイン酸・リノール酸が豊富に含まれています。
落花生にはオレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれいます。この不飽和脂肪酸にはコレステロールを抑制する作用があり、肥満防止に役立つとされています。
抗酸化ビタミンEも豊富にふくまれています。
抗酸化力が強いことで知られるビタミンEが非常に沢山含まれています。これには活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立っていると考えられています。
ビタミンEはこのほかにも、血管を酸化から守り、血行を良くする働きもあると言われています。
二日酔いの予防に効くナイアシンも含まれています。
落花生はナイアシンの含有量が野菜の中ではトップクラスです。このナイアシンはアルコールの分解に対する補酵素の働きをはじめ、分解後に生じるアセトアルデヒトという二日酔いを起こす成分の分解を助ける補酵素の働きもあります。栄養価でもお酒のお供に適しています。 |
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■落花生に含まれる健康成分 |
<オレイン酸> 血液サラサラ/中性脂肪を下げる/
<ビタミンE>抗酸化作用/動脈硬化予防/老化防止
<ナイアシン> アセトアルデヒドの分解/利尿作用
<植物繊維> 腸活効果/糖尿病など生活習慣病の予防
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