リンゴは、日本人にとってかけがえのない果物です。その理由は、歴史的な背景や文化的なつながり、そして日常生活における重要な役割にあります。ということで、今回は3回目の登場です。
今回は、日本でのリンゴの焦点を当てていきます。
日本では、リンゴは平安時代中期(900年頃)に中国から「和りんご」として伝わりました。当時の和りんごは小ぶりで酸味が強く、観賞用として育てられていました。江戸時代にはお菓子としても利用されるようになりましたが、現在のように広く食べられるようになったのは明治時代以降です。
明治4年(1871年)にアメリカから75品種の苗木が輸入され、全国に広がりました2。特に青森県や長野県が主要な産地となり、ふじ、つがる、王林などの品種が有名です2。青森県のリンゴは、その品質の高さで国内外で高い評価を受けています。
●ふじ:日本で最も生産量が多い品種で、甘さと酸味のバランスが良く、シャキシャキとした食感が特徴です。青森県で生まれ、現在では世界中で栽培されています。
●つがる:甘みが強く、酸味が少ないため、食べやすい品種です。果肉が柔らかく、ジューシーな味わいが特徴です。
●王林:青りんごの代表格で、甘みが強く、酸味がほとんどないため、食べやすい品種です。独特の香りも魅力です。
●シナノゴールド:黄金色の皮が特徴で、甘みと酸味のバランスが良い品種です。長野県で生まれました。
●ジョナゴールド:アメリカ生まれの品種で、甘みと酸味のバランスが良く、ジューシーな果肉が特徴です。
日本の家庭では、リンゴはおやつやデザートとしてだけでなく、料理やお菓子作りにも広く利用されています。リンゴの甘酸っぱい味わいは、多くの人々に愛されています。特に秋から冬にかけての季節には、新鮮なリンゴが市場に並び、その香りと味わいが季節の訪れを感じさせてくれます。
リンゴの花言葉には「選択」「優先」「最も美しい人へ」などがあります2。これは、ギリシャ神話の「パリスの審判」に由来しています。パリスが最も美しい女神に黄金のリンゴを贈るというエピソードから、これらの花言葉が生まれました。
リンゴは、栄養価が高く、健康にも良い果物です。毎日の食事に取り入れて、健康と美容をサポートしましょう!
|
リンゴの成分はほとんど水分で、栄養にはビタミンB1、B6、ビタミンC、食物繊維などがあります。なかでも、ペクチンが豊富に含まれています。ペクチンは水溶性の食物繊維です。腸内に入った時に、消化物やコレステロールなどを包み込んで、腸内を刺激し体外に排泄させやすくする働きがあり、便秘の改善や高血圧予防に効果があります。 さらにペクチンは、腸内の乳酸菌の生育を促進し、悪玉菌の活動を抑え、善玉菌を増やす働きがあり、下痢に有効です。
さらに、りんごには、高血圧予防に欠かせないカリウムや骨を丈夫にするマンガンなどのミネラル分も含まれています。カリウムは血圧を下げる働きがあり、ナトリウムの排出を促進します。体内水分バランスを整え利尿を促すしてくれるので、むくみの改善、腎臓病や高血圧の予防に効果があります。
白い果実の部分にはケラセチン、赤い皮の部分にはアントシアニンと呼ばれるポリフェノールを持っています。ポリフェノールは強い抗酸化作用があり、血中コレステロールの酸化を抑制し、動脈硬化を予防してくれることで、注目されている成分です。また体内の細胞を老化させてしまう活性酸素の働きを抑制し、がんをはじめ生活習慣病を予防し、 肌や皮膚を若々しく保つ美容効果もあります。
さらに、りんごの酸味のもとであるりんご酸とクエン酸は、疲労回復、食欲増進などに効果がある。 りんごは栄養価が高く、美容・健康、またダイエットにとても優れた働きを持つ果物である。 |
|
■りんごに含まれる健康成分 |
<ペクチン> 皮膚・粘膜の維持/便秘防止/コレステロール抑制
<カリウム> むくみ防止/高血圧抑制/腎臓機能向上
<ポリフェノール> 活性酸素の排出/老化防止/皮膚の活性化
<クエン酸> 疲労回復/食欲増進/美肌/新陳代謝UP/
|
|
|
|
|