だいこんは、種類、 生産量、作付面積は野菜のトップです。春の七草の”すずしろ”はだいこんのことです。大根の歴史は古く、すでに古代エジプトで栽培されており、中国を経て渡来しました。「日本書紀」には”於朋泥(おほね)”(大根)の名で記されています。
だいこんは、生でも、煮ても、焼いてもよし、保存食の切干大根にもなっており幅に広く利用され、古来から愛されている食材です。だいこんは大量に食べても消化促進作用と殺菌作用の効果で腹を壊すことがないともいわれて、漢方薬としても用いられています。
さて、大根役者とは、どういう意味か知っていますか? 芸のへたな役者のことを大根役者といいますが、これはだいこんにとってはほめことばです。どんな食べ方をしても中毒しない、
根が古くなっても「あたらない」(食中毒にならない)
つまり”当たらない”役者という意味です。だいこんにあやかって、外からのストレスにあたらないように(毒にあたらない)ようにしたいものです。
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