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旬の食材でヘルシークッキング

<今月の旬>そらまめ

初夏の訪れを知らせてくれるさやつきのそら豆。 さやが天を向いて伸びることから「空豆」と名前が付きました。蚕が作る繭の形にも似ていることから「蚕豆」とも呼ばれています。

そら豆は美味しさは3日だけといわれるほど鮮度に味が左右されます。

原産地は南アジアから北アフリカまでの広い範囲で考えられています。チグリス・ユーフラテス川流域では、5000年ほど前から栽培されていたと言われています。ギリシャ・ローマ時代は主食とされていました。紀元前3000年前以降に中国に渡り、日本には、奈良時代にシルクロードを経由して伝来したといわれています。

また、『於多福豆』『一寸豆』、これもそらまめの別名です。そらまめは、豆が大きく、よく見るとお多福さんの顔に似ていることから、あるいは、豆の大きさが一寸(約3センチメートル)ほどであることからこのように呼ばれています。完熟した豆を乾燥豆として、炒り豆、煮豆(おたふく豆)、ふき豆、しょうゆ豆、甘なっとう、和菓子のあんなどに使われています。中国の代表的調味料「豆板醤」は空豆でつくられます。中国では唐辛子をいれずに空豆だけで作ったものを豆板醤と呼ぶようです。

 
栄養

そら豆ひとつで主要栄養素のほとんどを摂取できてしまうのです!
まず、豆類特有の栄養素である炭水化物とたんぱく質が豊富です。次に、野菜特有の栄養素であるビタミンB1・B2・C、鉄分、とりわけビタミンB2は豆類の中でトップクラスです。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労回復に役立ちます。むくみ解消効果のあるカリウム、カルシウムはコレステロール低下作用があり、動脈硬化や心臓病の予防効果が期待できます 。そして、整腸効果のある食物繊維を含んでいます。 やわらかい薄皮は、なるべく食べるようにすると便秘防止になります。

■そらまめに含まれる健康成分

<カリウム> むくみ解消/高血圧予防/利尿作用

<植物繊維> 便秘解消/コレステロールの吸収防止/

<ビタミンB1> 疲労回復/食力増進/むくみ防止

<ビタミンB2> 美肌/口内炎/粘膜強化

初夏を代表する野菜「そらまめ」一時期しか出回りません!この季節にぜひ味わいましょう。

焼きそらまめ&マリネそらまめ

鮮度が落ちやすく、買ったその日に食べるのがベスト。 茹で時間は2〜3分ほど。茹ですぎなど、加熱のしすぎに注意。 茹でるのが一般的ですが、蒸したり、莢ごと焼いても美味。 素揚げや天ぷらにもおすすめ。 茹でたものの薄皮を剥き、裏ごしにしてポタージュなどに。

成分名 含有量 成分名 含有量
エネルギー 502kcal カリウム 223mg
たんぱく質 15.8g カルシウム 109mg
脂質 2.4g

マグネシウム

55mg
10.6mg 植物繊維 11.8g

<材  料>

さや付そらまめ   5莢 (200g)
塩 小さじ1

<マリネ>

オリーブオイル

アンチョビ・米酢・SP

<作り方>
1.そらまめのさやの端を落とし、筋にそって縦に切り込みを入れる。
2.ガスレンジのお魚グリルに火を入れ、3分ほど予熱を入れる。
3.そらまめを並べ、強火で6分焼く。
4.裏返して4分焼く。
5.火を消して3分落ち着かせ、盛り付けて塩を添える。

<マリネ>

焼いたソラマメに、オリーブオイル、アンチョビを絡ませ、冷蔵庫で30分やすませる。


 

<空豆の寒天かため>

空豆のいろがきれいにでます。目でも初夏を楽しみましょう。

<材料>

空豆 3−4莢

寒天の粉 4g

だし汁 450cc

しょうゆ 大さじ2

シーフード 適量

<作り方>

1.空豆を焼くかゆでて、皮をむいておく。

2.だし汁をとって醤油で味付けをし、寒天の粉をいれてよく混ぜ合わせる。

3.型に空豆、シーフードをいれて、寒天を混ぜただし汁をいれ、冷蔵庫で固める。

4.型からだしてお皿に盛りつける。

寒天は常温でも固まります。型からもするっととれるので簡単ですよ。

 


 

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