原産地は中南米といわれ、コロンブスの新大陸発見によってヨーロッパに伝えられました。
日本には江戸時代に隠元和尚によって中国からもたらされ、それで隠元豆となった、と言われています。しかし、隠元禅師が伝えたのは藤豆だという説もあり、関西では藤豆をいんげん豆と呼んでいるところもあります。また、年に3度収穫できることから「三度豆」とも呼ばれています。
昔は筋が気になって調理の時に取っていましたが、今では品種改良でほとんど気にならなくなっています。
さやいんげんには主に、どじょういんげん、サーベルいんげん、平さやいんげん、モロッコいんげんなどがあります。
これから多く出回る「どじょういんげん」は、丸さやで長さは20センチ強。名前の由来は、形がどじょうに似ているからだそうです。
莢にはアスパラガスと同じく疲労回復成分であるアスパラギン酸を含み、エネルギー代謝に必要なビタミンB群をたっぷりあるので、夏の疲れをとるにはぴったりの野菜といえます。
いんげんの生産地は、鹿児島、千葉、茨城、福島などです。これから7月には福島産がたくさん出回ります。福島産のいんげんを食べることで復興の支援にもつなげましょう。 |