桃はバラ科サクラ属、中国が原産で、中国では3000年以上前から食用として栽培されていたといわれます。ヨーロッパには紀元前にすでに伝わっており、ローマ帝国の書物にはいくつかの品種についても記されています。日本では、縄文時代末期から弥生時代にはすでに食べられていたようです。記録としては古事記や万葉集などにも登場しています。
桃は、旬にしか食べることができません。旬は7月下旬から9月頃、主な産地は、山梨県、福島県、長野県です。
桃にまつわることわざでは、「桃栗三年柿八年(ももくりさんねんかきはちねん)」 発芽から結実まで、桃や栗は三年、柿は八年かかる。物事を成し遂げるには時間がかることをいいます。
桃割れ(ももわれ)日本髪の髪型で、明治時代に考案され、大正時代まで未婚女性が好まれて結われていました。
桃尻(ももじり)、専ら女性のモモのように美しい形をした尻を表現するときに使われています。
「すもももももももものうち」という早口言葉もありますね。
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桃は、『魔よけの力を持つ』といわれています。その考えから、日本でもひな祭りに桃が使われたり、暑気払いの意味を含めて、夏の土用に桃の薬湯風呂に入る習慣があります。
桃の葉にはタンニンなど消炎・解熱に有効な成分が含まれるうえに、収れん作用があるため、強い紫外線による日焼けや、あせも・しっしん・虫さされなど、夏の肌に効果的です。
つまり、夏の桃湯はいい伝えだけでなく、効果抜群ということです。桃の葉が手に入らにときは、 桃のローション、お風呂の入浴剤なども市販されています。ぜひ、暑い夏お試しください。
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