見ためもかわいらしく、甘酸っぱい香り。“LOVLYフルーツナンバーワン”!手軽にたべることができ、その上、8粒ぐらいたべれば、一日のビタミンCが摂取できてしまうというのもすばらしい食品です。
自然のイチゴは石器時代からヨーロッパ、アジア一帯で食べられていました。日本では『枕草子』に「イチビ」という名で登場します。現在のイチゴが食用となったのはチリからで、江戸時代にオランダから伝えられました。しかし、その当時は日本の野生種とくらべて大きいので受け入れられず、観賞用であったようです。
このときには定着しませんでしたが、その後明治32年頃にフランスの品種が導入されたことで本格的な栽培が始まりました。
いちごのツブツブは「種」といわれていますが、厳密にはこのツブが「果実」で、この1つひとつの中に種が入っています。赤い実の部分はめしべの土台となる「花托(かたく)」が発達したものです。
日本では、ショートケーキをはじめスイーツには欠かせない素材として、そのまま食べることが多く、その消費量は世界トップクラスです。ビタミンCを生かすにも、生食が一番です。
東北地方では、赤みが強いウニの卵巣が野いちごの果実のように見えることから、ウニを「いちご」とよぶ地域があります。青森県八戸市周辺の郷土料理「いちご煮」はウニとアワビのお吸い物です。
ほとんど年中食べられるいちごですが、本来の旬は「春」です。いちごがひとつでもでてくるとなんとなく和みます。キュートな見かけと違い大きな力を持っているいちごを健康と美容をサポート役として食べてください。
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