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旬の食材でヘルシークッキング

<今月の旬>しいたけ

原産地は中国、日本で本格的に食用にされたのは室町時代からで、栽培され始めたのは江戸時代で、シイやクヌギなど広葉樹の原木に傷をつけ、そこに胞子が自然につくのを根気よく待つという栽培方法でした。その後、人工的に胞子を植え付けるようになり栽培できるようになりました。

中国では漢方に用いられ、日本では不老長寿の食品として食され、西洋でも健康食品として親しまれていたようです。

○日本・・・古事記に『椎(しい)の木に生えた茸(きのこ)を食べていた』と記述がある。 ここから、

       椎茸と名付けられたと伝えられている。
○中国・・・今から600年前、明時代に呉瑞という医者が「シイタケは気を益し、飢えず、 風邪を治し、       血を破る」と説いている。
○西洋・・・elixir of life(命の霊薬)といわれ、不老長寿の力がある。

しいたけならではの旨味があり、中国料理や日本料理には欠かせない食材で、特に天日に干すとビタミンDが増え、旨味もアップします。旬は春(3〜5月)、秋(9〜11月)の年二回あります。

『どんこ』とは、晩秋から早春の 寒い時期に生産され、肉厚でかさが開くまえに収穫したものを「どんこ」と呼びます。なかでも、特に肉厚でかさの表面に亀裂が入ったものを「花どんこ」と呼び、高級品とされています。また、発生する時期により春子(はるこ)、藤子(ふじこ)、秋子(あきこ)、寒子(かんこ)とも呼んでいます。

しいたけは低カロリーで、ミネラル・食物繊維が豊富です。特に生活習慣病や便秘などにも効果があり、抗ガン作用があるといわれているレンチナンという物質を含んでいます。他にも血圧降下作用やコレステロールを下げる作用などがあり、健康促進の食べ物です。

 
栄養

椎茸には、エルゴステロールという紫外線(太陽光)に当たるとビタミンDに変わる成分が含まれています。干し椎茸のほうがこの成分を多く含み、 ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にし、骨粗しょう症を防ぐ作用があります。このほかビタミンB1・B2が野菜類の約2倍多く含まれ、カリウム・亜鉛・鉄などのミネラル成分もバランス良く含まれております。

食物繊維も豊富で、消化管の運動を活発にし、 排便量を増やす働きがあるので、便秘に効果的です。
そのほか、腸管内でコレステロールや発がん性物質などを吸着し、排出をうながす作用もあることから、生活習慣病や大腸がんなどの予防もなります

また、シイタケとマッシュルームにしか含まれていないエリタデニンと呼ばれる成分にも 血中コレステロールの排泄や血圧調整作用があるといわれるので、 動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防効果が期待できます。

免疫力の向上の物質も多く含まれています。ウイルスなどの外敵に感染すると、その増殖を抑えるため、
インターフェロンというタンパク質をつくり出します。シイタケのRNA(リボ核酸:遺伝物質)やレンチナンには、インターフェロンの生成を促す作用があるといわれているので、摂取することで免疫力アップにつながります。 

■しいたけに含まれる健康成分

<ビタミンD> 骨や歯を丈夫にする/骨粗しょう症

<カルシウム> ホルモンの分泌調整/イライラ抑制/骨を丈夫にする

<レンチナン> 抗がん効果/免疫力アップ

<植物繊維>便秘/肥満抑制/動脈硬化予防/利尿作用/コレステロール抑制

しいたけCOCOTTES

紫外線を浴びることで体内で作られるビタミンDですが、同じようにしいたけも紫外線にあたるとビタミンDが増えます。しいたけに含まれているエルゴステロールという物質は、紫外線にあたるとビタミンDに変化します。ビタミンDを多く摂りたい時は、しいたけを天日干しにしてから、お料理しましょう。干し方は、カサの裏の方を上にしてザルなどに並べ、風通しのよいところおきます。

成分名 含有量 成分名 含有量
エネルギー 940kcal ビタミンD 5.2μg
たんぱく質 26g 植物繊維 7.2g
脂質 85.3g

葉酸

136μg
カリウム

961mg

食塩相当分 1.7g
材料すべて分・・ココット2個分で換算しました。

<材  料>

材料 (ココット2人分)
生シイタケ 5 枚

しめじ 50g

えのき 50g
玉ネギ ・ 1/2個
ベーコン塊 (5ミリ角ぐらい) 50g

にんにく(みじん切り) 1片

バター 10g
生クリーム ・ 100t
たまご 2個
バター (型に塗る用) ・ 少々

塩・胡椒

<作り方>

-干しシイタケを作るー (他のキノコ類も一緒に)

生シイタケは軸を上にして、干しておく。(朝から15時ぐらいまで)

しめじ、えのきも同様に干す。

1.半日ほど干したシイタケは軸は縦に裂き、笠は薄切りにする。しめじ、えのきも食べやすい大きさに切る
2. 玉ネギは縦半分に切って薄切りにし、ベーコンは1cm角に切る。
3.フライパンにバターを熱し、ベーコンを炒める。少し脂が出てきたら、シイタケ、しめじ、えのき、玉ネギを加えて炒めあ わせ、玉ネギがしんなりしたら塩コショウして、生クリームをくわえて、かるく混ぜる。

4.ココットにバターを塗り、3をいれて、上に卵を割りいれる。

5. オーブン200度に入れて10分ぐらい、卵の表面が固まったら、オーブンから取り出す。

 

<干し野菜>

干し野菜が節約ブームとあいまって、いまちょっとしたブームです。干すことによって、甘みがぐーんとますので、いつもの違った味わいがあります。

<材料>

野菜・・なんでも

適当な大きさにカットして、ざるに並べて、天日干しする。

天日に干すことで甘味ますことと、水分がほとよく飛ぶので、調理しやすくなります。

調理法は、普段やっている野菜の料理方法でかまいません。

生野菜は、水分が出てきて、こんがりとした焼き目はなかなかついてくれませんが、干した状態であれば、フライパンやグリルで香ばしい焦げ目をつけることができ、ぱりぱりの食感、さらに、これまで味わったことのない旨みになります。同じ料理でも食感と味の深見が違うので、料理のバリエーションが豊かになりそうですね。

 

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