あさりは古代からの食用貝として、潮干狩りの定番となっています。
「漁る」から名づけられたことからもわかるように、春の潮干狩りの主役的存在。主産地は、東京湾・伊勢湾・三河湾・瀬戸内海・有明海などの全国各地。波打ち際から10mくらいの深水までの海底に、5cmくらいもぐってすんでいます。
あさりは1年中出回っていますが、2〜4月は身が太り、うま昧成分もふえるので味わいどき。
コハク酸が330ミリグラムと特に多く含まれているので、独特のうまみがあります。
あさりの旨み成分である「タウリン」は血液中のコレステロールを低下させ、肝臓における解毒機能の向上などの効能があり、動脈硬化の予防に有効とされています。また、あさりの旬は春先で、この時期にはさらにタウリンの量が増大します。
また、ビタミンB12も豊富で、含有量は100gにつき52.4μgと非常に豊富です。ビタミンB12は赤いビタミンといわれ赤血球の生成や中枢神経の維持、脂肪の代謝などに影響を与えます。
このほかにも、あさりにはマグネシウム、鉄分、ナイアシン、ビタミンB2、ビタミンEなどの豊富なミネラルやビタミンを含有しています。また、あさりに含まれている「グリコーゲン」という旨み成分は疲労回復効果があります。
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