オクラはねばねば食品として人気者、さらに切り口が星形でかわいいので、目にも楽しませてくれる今では人気の食材です。原産地はアフリカで、エジプトでは紀元前2世紀から栽培されていたといわれています。アメリカへは18世紀に伝わり、19世紀になってから栽培が行われるようになったそうです。日本へは、幕末ごろに伝わりましたが、食用として普及し始めたのは1960年ごろからです。
それまでは主に花を鑑賞するのが目的で、第二次大戦中は完熟した種子をコーヒー豆の代用にすることもあったそうです。
ちなみにオクラの和名は「アメリカネリ」といいますが、これは「アメリカ」から渡来した「ネリ(トロロアオイ)」という意味。また「オクラ」という名前は現地語からきていて、英語でも「okra」と書きます。
また、女性のスラリとした指先に似ていることから「レディースフィンガー」とも呼ばれます。
温室栽培で、ほぼ1年中出回っていますが、栄養が豊富でおいしい時期は、7月〜9月の夏場です。ぬめりの成分はムチンとペクチンといった食物繊維です。これらの成分には、整腸作用があり、またコレステロールを低下させる、血糖値の上昇を抑えるなどの効果があります。
他にも、カルシウム・鉄・カロチン・ビタミンCなどを多く含み、栄養価も高いので、夏バテ予防としても適した食材です。
オクラとレタスを煎じて飲むと便秘に効果があるといわれ、オクラとヨモギとショウガを煎じると下痢止めになるといわれます。
納豆にオクラは、オクラのムチンが納豆のタンパク質を吸収をたすけ素晴らしい効果がでるそうです。
|