レモンは、ミカン科ミカン属の柑橘でインドのヒマラヤ地方が原産といわれています。
古代ヨーロッパではレモンは観賞用の植物でしたが、中近東ではアラブ人による「医食同源」思想のもとにレモンを使った料理やシャーベットがあり、それらが地中海の国々へ伝わったのです。
果実としての栽培が本格化したのは13世紀ころ、シチリア島で始まりました。
その後アメリカに伝わり、15世紀ころからカリフォルニアなどで栽培が盛んに行われるようになりました。日本には9世紀後半、明治時代初めに渡来し、現在は広島、愛媛、熊本などで栽培されています。国産のものは残留農薬や坊カビ剤など心配がなく、安心して使用でき、それだけに付加価値も高くなります。
レモンは香りもさわやかです。このフレッシュな芳香は、リモネンという成分です。リラックス効果が期待できます。アロマテラピーの精油としても利用されています。
レモンの酸っぱさの主成分はクエン酸ですが、酸濃度が6〜7%とひじょうに高く、そのまま生食するのには適していません。しかし、この酸っぱさが疲労回復をたかめてくれます。
「レモン○個分のビタミンC」という指標として使われるように、レモンはビタミンCが豊富に含まれている果物です。それと「レモン」とつくとなんともいえぬ爽やかさがまとわりついてきます。 |