オリーブの木は何千年も前から存在する木です。
オリーブの起源は小アジアとされ、シリアからトルコを経てギリシャへと拡がったとされています。
このオリーブの栽培を地中海沿岸に広めたのは、通商や航海術に長けていたフェニキア人、ついで高い文化を誇ったギリシャ人、さらに大帝国を築き上げたローマ人達だったと言われています。
スペインやギリシャ、トルコなど欧州やアラブ諸国といったオリーブの生産地では、飲むだけで健康や美容に役立てていました。
オリーブオイルは、植物油の仲間です。ごま油、大豆油、菜種油などがありますが、オリーブオイルは特別な存在です。植物油は種子から搾って作られます。製造過程で、溶剤や精製といった化学的な手法が欠かせません。しかしオリーブオイルは果実からつくられた油です。とくにエキストラバージンブオイルは、果実をつぶして油と水に分けただけの100%オイルジュースなのです。豊富な栄養価があるのも、他の油とは一線をおくというのもわかりますね。
「オリーブオイル健康法」というのがあります。なんとなく聞いたことはあるのではないでしょうか?
1日スプーン1杯のオリーブ油摂取で、万病退治とダイエットにも効果があるとされ、心臓病,や糖尿病、便秘から癌まで現代病に効果があることが医学的にも証明されています。
オリーブオイルのオレイン酸はほかの油と比べて小腸に吸収されにくく、小腸の外に分泌されにくいという特徴があります。なので、大腸まで成分が届き、刺激をあたえてくれるので便秘解消となり、カロリーも油を摂っているわりにはオフされるようになっています。
日本のオリーブの産地といえば小豆島が有名です。オリーブが日本にきたのは約400年前の安土・桃山時代だったようです。明治41年、農商務省が三重、香川、鹿児島の3県を指定してアメリカから輸入した苗木で試作を始めたなかで、香川(小豆島)だけが栽培に成功しました。それから、日本のオリーブの産地といえば小豆島になったようです。 |