ししとうは、漢字では「獅子唐辛子」と書きますが、この「獅子」は、ししとうがらしの先端が獅子の口に似ていることが由来だといわれています。ししとうは、「ししとうがらし」が本当の名前ですが、今ではししとうとよばれるています。ししとうには辛い「辛味種」と、辛味の少ない「甘味種」があります。ししとうはピーマンなどと同じ甘味種になります。
ししとうがらしもピーマンと同様に完熟すると赤くなりますが、通常は未熟な緑色のうちに収穫して食用にします。
ししとうは中南米が原産地で、15世紀にコロンブスによってスペインにもたらされました。その後ヨーロッパの涼しい環境で辛味の少ない品種が誕生したといわれています。
日本へは16世紀に辛味のあるとうがらしが伝来。江戸時代には栽培されていました。明治時代になると、欧米から甘味種が導入されましたが、しばらくは定着せず、一般に広まったのは第二次世界大戦後です。
みなさんも経験があるかと思いますが、同じ袋になかに入っているししとうの辛さの違りがあり、驚かされるることもしばしば、しかし、見た目では辛さの違いを見極めることはできません。
ししとうには「獅子」と名前がついていることからもいえますが、免疫力をたかめて、疲労を回復させてくれる栄養がつまっています。辛み成分には、新陳代謝を活性化させる成分もあります。また、ほんのり辛いししとうをたべることで食欲増進にもつながります。
夏バテ対策、夏の疲れ対策にはぴったりの食材です。
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