いちじくは古代エジプトの壁画にもブドウとともに描かれており、さらには旧約聖書にも数多く登場する歴史ある果物です。あのアダムとイブが裸を隠すのに使ったのもいちじくの葉です。
不老長寿の果物と言われるほど 栄養価が高く神秘的な果物です。
アラビア半島で誕生したいちじくは、少なくとも6000年前には栽培が始まっていたといわれています。その後ヨーロッパからペルシャ、中国へと伝わり、日本へは江戸時代に中国から長崎にきました。当初は薬用として栽培され、そののち食用として親しまれるようになりました。
いちじくは漢字で「無花果」と書きますが、花がないわけではありません。いちじくは実の中に小さな花をつけています。果実を半分に切ると赤いつぶつぶが花です。
ちなみに「いちじく」という名前の由来は、毎日1つずつ熟すことから「一熟」→「いちじく」になったという説や、ひと月で実が熟すため「一熟」→「いちじく」という説もあります
いちじくのすばらしいさは栄養価。老化の原因となる活性酵素を退治してくれる、抗酸化物質がたくさん含まれています。エピカテキンやルテインなど。これらは活性酸素をなくし、がん予防、アンチエイジングの効果があります。有名なポルフェノールの一種、アントシアニンが豊富に含まれています。さらに、むくみ防止に役立つカリウムや、女性が不足しがちな鉄分、他にカルシウムなどミネラルも豊富です。
その上、女性ホルモン・エストロゲンに似た成分も含んでいるので、女性らしい身体づくりやにエイジングケアにも力を発揮してくれます。
そしてもう一つ、イチジクといえば嗅ぐだけで女子力が上がる、甘い香りも特徴的。しかも、イチジクの香り成分であるベンズアルデヒドに抗がん作用もあるので、美と健康を保つためには最適な香りなのです。
いちじくは女性の大きな味方、いや力となる果物です。この季節に生を食してみてください。
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