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旬の食材でヘルシークッキング

<今月の旬>海苔

海苔は海藻を干して乾燥させたものです。おにぎり、海苔巻、のり弁当とごはんのもっとも相性のいいごはんのお供、日本人の魂の食べ物でもあります。

海苔という言葉がまだ日本になかった頃から、食用とされていました。 文字として残っているもっとも古い記述は、地方の風物を記した『陸奥国風土記』(むつのくにふどき)にある日本武尊(やまとたけるのみこと)の歌です。
鎌倉幕府が開かれると伊豆の名産品である海苔が一躍脚光を浴びます。「吾妻鏡」によれば頼朝は、前後4回にわたって都に海苔を献上しています。 この頃より全国的規模で岩海苔が贈答用に使われた記録が続々とあらわれてきます。海苔の贈答品としての価値が支配者の間で広く認識されだしてきたようです。
浅草海苔の誕生、海苔巻きの登場、海苔養殖の始まりなど、現在の海苔業界の基盤が築かれたのが江戸時代。、簀で抄く四角い板海苔が登場します。さまざまな具を芯にしてごはんを巻く海苔巻きが庶民の間で大流行し、屋台ずしと呼ばれる店も登場。江戸っ子たちは、現在のファーストフード的感覚で海苔巻きを食べていたようです。

将軍家に新鮮な海苔を献上するため、品川・大森を中心とする東京湾で海苔の養殖が始まり、その後、幕府は献上された海苔を貴重な財源とし、市場で売るようになったそうです。養殖が始まったことにより、これまでより数十倍の海苔が市場に出回り、海苔は江戸の特産品として庶民にも親しまれるようになります。

ほぼ全国民に海苔が食べられるようになったのは、明治時代の終わり頃のようです。江戸の初期に出現した海苔の養殖方法が全国的にひろまったのは江戸の後期といわれ、盛んに行われるようになったのは明治時代に入ってからといわれています。

海苔は一年中手に入りますが、実は旬があります。11月から3月にかけてが収穫の時期、11月末には新海苔がでまわります。香りの味も格別ですのでぜひ味わってください。
*海苔の単位、10枚で1帖と数えます。1袋は10枚入りなので1帖分です。

 
栄養

海苔の栄養は、良質なたんぱく質を含み、大豆に匹敵するくらいのたんぱく食品です。海苔2帖で、大豆15gに匹敵します。また、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、ヨウ素など有効な微量 元素を多く含んでいるため、のりを食べると体内のミネラルバランスを調整する働きもあります。
 また、ビタミンも豊富で、A、B1、B2、Cなどを多く含んでいます。得にビタミンAは豊富で、のり1枚の中には、卵1個分以上のビタミンAが含まれています

焼海苔約1帖(海苔1袋。10枚分)には、みかん1個に含まれる1.5倍の量のビタミンCが含まれています。
ビタミンCには、メラニンの生成を抑えてシミを防ぐ効果と、できてしまったシミを薄くするダブルの美白効果があります。一般に、ビタミンCは熱に弱いため調理すると栄養素が破壊されてしまいますが、海苔に含まれているビタミンCは熱に強く、焼いても栄養素が壊れないのが特徴です。

海苔は、海と太陽の恵みが生んだ「日本の味」。海苔には日本伝統的なうまみ味成分である、グルタミン酸(主に昆布に含まれるうまみ成分)、イノシン酸(主にかつおぶしに含まれるうまみ成分)、グァニル酸(主にしいたけのだし汁に含まれるうまみ成分)をすべて含んでいます。

ごはんに海苔をまくとおいしいのは、この成分のおかげです。また、ビタミンB1、B2は、糖質を効率よくエネルギーにかえてくれるので、食欲がない時や疲れやすい時に摂ると、疲労回復に役立ちます。糖質はごはんなので、おにぎりや海苔巻は疲労開府に万能の料理です。

肝臓にもすばらし働きをしてくれます。お酒を飲むと、肝臓でアルコール分解作業が行なわれます。肝臓はこの作業を行うとき、タンパク質を消費するため、お酒を飲む時はタンパク質を補う食べ物をとることが大切です。 海苔には、タンパク質が豊富に含まれています。また、タンパク質だけでなく、強肝作用のあるタウリンも多く含まれていますから、海苔を使ったおつまみをお酒の肴にすることにより、タンパク質が補え、肝臓の働きも高まることになります。

■海苔に含まれる健康成分

<タンパク質> 細胞を作る/血管・内臓・筋肉をつくる/筋力UP

<ビタミンC 疲労回復/風邪予防/美肌効果

<カルシウム> 歯や骨を作る/骨粗しょう症防止/認知障害防止

<イノシン酸・グルタミン酸・ゲァニル酸> 食品に含まれるうま味成分・アミノ酸への転換/尿素の合成

バラ寿司

海苔の定番料理といえば海苔巻、おしゃれなバラ巻、和の料理ですが洋の華やかさがでます。

成分名
含有量
成分名
含有量
エネルギー
719cal
カルシウム
120r
たんぱく質

21.5g

カリウム
440r
脂質

11.4g

植物繊維

3.7g
ビタミンC

16mg

食塩相当分
3.1g

<海苔巻1本分で計算>

<材  料>

<材料>海苔巻1本分

薄焼き卵  2枚(卵11/2個)

酢飯 250g(酢40cc、砂糖40g、塩少々・・すし酢)

色付け用寿司の素(ピンク)

紅ショウガ 適量

小松菜  1株(ほうれんそう、インゲンでも可)・・・ゆでておく

海苔 11/2枚(1枚と4分の1、5分の1に切る)

<作り方>

1 バラの花になる薄焼き卵を作ります。
塩を少々いれ良く混ぜて焼きます。四角いフライパンでつくることがベスト。2枚焼きます。

.2.巻すの上に 薄焼き卵にピンクに色づけしたごはんと刻んだ紅ショウガをパラパラとムラにちりばめる。それを手前から、くるくると巻く。(卵巻@)

3.2と同様に薄焼き卵にピンクごはんとショウガをちらし(ムラに)手前に卵巻@をのせて、巻き込む。(卵巻A)

4.巻すにのり1枚を乗せて酢飯200gを海苔全体に広げていく、海苔の両端2〜1.5センチは酢飯を広げずのこしておく。

5. 海苔の真ん中から手前2本と先に1本に箸でくぼみをしっかりとつける。

6. 手前2箇所は縦1/4の幅に切った海苔を置き 先の1本の所は、縦1/5の幅に切った海苔をおき、箸でくぼみをつけます。

7.ここにゆでた小松菜を入れ込みます。

8. 次に真ん中ご飯の所に卵巻きをおき、上手に巻き込みます。たまごがみえるようであれば、酢飯でかくしながら巻き込んでいく。

9.しっかり巻すで巻き上げ、食べやすい大きさに切る。

 

<海苔トッピングピザ>

海苔とチーズの組み合わせですが、とてもよくあいます。簡単おつまみとして・・

<材料>

海苔  1枚

トルティーヤ 1枚

溶けるチーズ 適量

好きな具材 イカ・エビ・ソーセージ等

<作り方>

1.トルティーヤに海苔、チーズ、好きな具材をトッピングする。

2.オーブントースターでチーズが溶けるまで焼く。仕上げに上から海苔を散らす。


 
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