ゴマといえば、むかしっから有名なのは、やっぱりアラビアンナイトの「アリババと40人の盗賊」の中で、宝が隠された洞窟の扉を開く際に使われた呪文、「開け、ごま(Open Sesame)」。これは、ごまの種がはじけ出る様に由来しているという説があります。
そして、今は、アンチエイジング成分の「セサミン」が含まれているということで、これまた注目をあびています。
アンチエイジングに有効な抗酸化成分は、ポリフェノールも有効ですが、、水溶性なので血液中に溶けてしまいますが、ゴマの中にあるセサミンは活性酸素を多く発生さえるといわれる肝臓まで届きます。
栄養の宝庫と言われるゴマですが、その歴史は古く驚くべきことに、6000年以上も前にアフリカのサバンナ地帯で栽培されていたといわれ、そこからエジプト、インド、中国などさまざまな地域へと伝わっていったと考えられています。
エジプトでは、紀元前4000年につくられたピラミッドからゴマが発見され、食用、灯火用、香料、ピラミッドの防腐剤などに使われていたといわれています。
インドでは、紀元前3000年頃伝わったといわれていて、インドに数千年前から伝わる医学(アーユルヴェーダ)では、ゴマ油で煮た薬草を体に塗るなど、治療使われていました。今では、美容のひとつとして知られいます。老化と深いかかわりのあるヴァータ(風)のエネルギーを、ごま油は調整する働きがあります。
日本では、縄文時代の後期あたりに栽培が始まったという説や、飛鳥時代の「大宝律令」にゴマの記載があること、奈良時代に栽培されはじめたという説があります。かなり古くからなじみのある食品だったようです。米に匹敵するものとして重視され,租税においては, 米が獲れない時には,胡麻による代納が認めらていました。
そして、かのクレオパトラも、ごまを美貌と健康とアンチエイジングのために愛用していたと伝わっています。
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