昆布のうまみ成分は、アミノ酸の一種のグルタミン酸、うま味成分には、脳の活性化や塩分、糖分、油脂のとりすぎ防止に効果があります。
さらに昆布は、カルシウムや鉄などのミネラルの宝庫です。
人体の必須ミネラルは16種類と言われ、一日の摂取量が100mg以上必要とされるものは主要ミネラル、100mg未満のものは微量ミネラルと呼ばれています。昆布は主要ミネラル(カルシウム、カリウム、マグネシウム、ナトリウム)だけでなく微量ミネラル(鉄、ヨウ素、亜鉛)も豊富に含み、私たちの身体に必要なミネラルのほとんどを含まれています。
昆布には食物繊維も豊富に含まれています。昆布に含まれる食物繊維には、アルギン酸やフコイダンなど水溶性のものが多く、あのヌルヌルとした食感のもとがアルギン酸です。
アルギン酸は消化管ではほぼ消化、吸収されないまま胃を素通りして腸へと届きます。
そこでゼリー状に変化して、腸内の余分な栄養素や有害物質を取り込み、身体の外へと排出してくれるのです。よって、
昆布の食物繊維は大腸ガン、高血圧、脳卒中、肥満などの生活習慣病や現代病の予防に役立つとされ、注目されています。
微量ミネラルのヨウ素も含まれています。人間の体の成長や新陳代謝は、甲状腺ホルモンによってコントロールされています。食品として食べたヨウ素は、そのほとんどが甲状腺に取り込まれ、甲状腺ホルモンの生合成をサポートします。私たち日本人は、昆布や昆布だしを使った料理を日常的に食べているので、ヨウ素が足りなくなることはほとんどありません。 |