.今大ブームになっているパクチー。都内では、専門店ができるほどです。アジアン料理には欠かせないハーブですが、アジア料理にはとどまらず、日本蕎麦屋やラーメン屋でもパクチー入りのメニューがこれまた大人気になっているとか・・英語名ではコリアンダー、中国名では香菜(シャンツァイ)といろいろな名前で呼ばれています。
今では人気者のパクチー、独得のクセのある匂いがカメムシの臭気に似ていると言われ、苦手とする人も多いが、一度好きなると大好きになってしまうようです。あるアンケートによれば、好きと嫌いは半々であったようです。嫌いであっても一度はまると魔力に魅了されてしまうという不思議な食材です。
パクリ―の歴史は古く、古代エジプト、古代ギリシャ、古代ローマなどでは医療などに古くから使用されていました。日本には平安時代の書物にも記載があることから、10世紀までには渡来したと考えられています。腹痛やめまい、利尿作用、アレルギー疾患、風邪、肝臓病などにつかわれていたようです。最近では、体内に蓄積された鉛などの重金属を排泄する効果がわかってきています 。
中世ヨーロッパでは媚薬として用いられていました。中近東地方の物語集である「千夜一夜物語」の中でもパクチーが媚薬として用いられていたという記載が残っています。
薬草や媚薬として食されていたパクチーですが、ビタミン類も多く含まれ、栄養効果が高いこともわかってきました。特筆すべきはアンチエイジング効果とデトックス効果です。アンチエイジングで期待できることは、体内に活性酸素が増えるの抑えてくれるので、シミやしわ、動脈硬化を防いてくれる働きがあります。
現代生活において取り込まれる毒素が多すぎるため、排出しきれずに体内に蓄積されていきます。
そして、体内でできた老廃物も一緒に排出されず溜まっていくため、心身の不調となって現れてくるのです。これを解消してくれるのがパクチーのすぐれたデトックス効果です。
パクチーの栄養効果は、すべてが健康と繋がっています。嫌いな人も一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか? |