ローズマリーの効能は、なんといっても香りによる成分1,8-シネオール(いちはちしねおーる)です。葉や茎に含まれている精油成分です。刺激的な香りは、神経を刺激して脳の働きを促し、頭の中をクリアにしてくれます。その他にも、気分をはれやかにして精神を安定させ、神経系の調和をとる働きもあります。
さらにローズマリーに含まれるカルノシン酸という成分は、
まだ研究段階にある成分ですが、脳内の酸化ストレスを低下させ、記憶力の維持の働きを期待できると言われています。さらに、神経細胞の維持に関係する神経成長因子の生成を高める働きがあるとも言われており、アルツハイマーの予防、症状の緩和(軽度のもの)にも働きを期待されています。
また、抗酸化作用も期待されます。昔のヨーロッパでは、ローズマリーを配合した水“ハンガリウォーター”が“若返りの水と”呼ばれていたそうですが、それは、この抗酸化の働きによるものかもしれません。
ローズマリーのジオスミンというフラボノイド類の成分は、弱った血管を強くし、体の血行を促進したり代謝を良くしてくれます。冷え・むくみのケア、疲労回復、など様々な美容健康を期待できます。
ロズマリン酸と呼ばれるポリフェノールの一種が含まれています。
ロズマリン酸は、抗菌・抗ウイルスの働きがあり、アレルギー症状の緩和を期待されているので、花粉症などでお悩みの方におすすめ。
また、同時に、ロズマリン酸には糖分の消化を妨げる働きがあり、からだが余分に糖分を蓄えることを防ぐことを期待できると言われています。
ローズマリーは働く力が強いので、料理での摂取は心配ありませんが、濃度の高い精油は妊娠中の方、高血圧の方(特に、降圧剤を服用している方)、てんかん症の方、幼児は使用を控えた方がよいとされています。 |