鱈は低脂肪の白身魚です。脂質は100gあたり0.2gしかなく、飽和脂肪酸は0.03g、一価不飽和脂肪酸は0.03g、多価不飽和脂肪酸は0.07gと魚類の中でもダントツの少なさです。脂質が少ないので非常に低カロリーですが、高たんぱくが含まれています。また肝には大量のビタミンAとDが蓄えられ、目と皮膚を健康に保ち、骨を丈夫にする働きがあります。昔から風邪や結核、夜盲症に効くとされてきたサプリメントの肝油は、このたらの肝から作られています。
また東洋医学では、たらの身には体を温める効果があるとされ、寒い季節の風邪予防にはぴったりの食材です。白子にはビタミンDが、皮にはコラーゲンが豊富です。
見た目にはあまり変わらないように見える「たら(鱈)」と「銀だら」だが、脂肪で比べてみるとたら(鱈)は、なんと銀だらの約88分の1です。さらに肝機能を高め、余計なコレステロールを排出する効果のあるタウリンが魚類ではトップクラスの含有量です。
脂肪分が少なく、お年寄りや胃腸の弱い方にも無理なく食べられるタラは肉自体、繊維タンパクが大半を占めるためにほぐれやすく、加熱してもかたくならない消化の良い食材です。病中病後の体力回復にもうってつけ。このことからタラは病院食にもよく用いられています。また、低カロリーな魚なのでダイエット中の方にもお勧めです。
しらこに関しては、カロリーは低いですがコレステロールが100gあたり360mgと鶏卵並に含まれています。ちなみに食事摂取基準によるコレステロールの摂取目標量は、成人男性で1日当たり750mg未満、成人女性で600mg未満です。しらこは大量に食べるものではないので、それほど気にする必要はないでしょう。
グルタチオンを豊富に含んでいます。アミノ酸の一種グルタチオンは,ポリフェノールやカテキンより強い抗酸化作用や解毒作用,肝機能強化などの効果があります。 |