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旬の食材でヘルシークッキング

<今月の旬>ケール

ケールは、キャベツ、ブロッコリー、芽キャベツ、大根などと同じアブラナ科です。これらの野菜はケールを品種改良してできたものです。普通のキャベツは結球しますがケールは不結球性で、一年中栽培できるものすごい生命力の強い緑黄野菜です。

健康ドリンクとして有名なメーカーのCM「まずい、もう一杯」の青汁、某化粧品メーカーの青汁も原料はケールです。

原種はヨーロッパで、主に地中海沿岸がケールの産地でした。それが、渡来したのが江戸時代といわれています。今では日本でもポピュラーになりました。

アブラナ科の野菜が、発がん物質の活性化を抑制することで最近注目を浴びています。

ブロッコリースプラウトは、特に脚光をあびています。

以前から、野菜や果物などの植物性食品に含まれる非栄養素と呼ばれる成分が、ガンや生活習慣病の予防に重要な役割を果たしているのではないかと推定されていましたが、どのような成分がどのようなメカニズムで働いているかは明らかではありませんでした。

ところが、1982年にアメリカ科学アカデミーより『食と栄養とガン』という有名な報告書が提出され、がん予防に期待される食品成分が発表されています。

まず挙げられているのが、食物繊維で、ビタミンA・C・Eなどの抗酸化ビタミンや、最近、注目を集めているカロチン類の重要性にも触れています。

ケールには、豊富な栄養素があり、、脂肪を燃焼促進する、血圧を下げるなど様々な効果をが期待されます。

また、美肌効果も抜群、肌荒れに効果的なβカロテン、抗酸化効果の高いビタミンC、Eを同時摂取することができるからです。それに、この二つのビタミンはお互いを助け合い、シミ、肌荒れ、美白、粘膜強化といった効果を得ることができます。美肌を得たいならば、ケールはとてもおすすめの野菜です。


 
栄養

ケールは栄養価が非常に高く、特にビタミンAはニンジンの2倍、カルシウムは牛乳の2倍以上、その他のビタミン、ミネラル、葉緑素(クロロフィル)、GABA(ギャバ)、食物繊維、葉酸、たんぱく質なども豊富であり、単一野菜では最高の栄養素の宝庫となっています。

ビタミンAの前駆者であるβカロテンは、すべて体内でビタミンAに変換されるわけではなく、一部は脂肪組織に蓄えられ、β-カロテンとしての効果や効能を示します。
β-カロテンはカロテノイドの一種であるため、強力な抗酸化作用を持っています。
抗酸化作用は、カロテノイドに分類される健康成分全てに共通する働きで、β-カロテン以外にもルテイン、アスタキサンチン、リコピンなどが強力な抗酸化作用を持つといわれています。

ケールには、蕎麦でしられているルテインもたくさん含まれています。抗酸化力が強いだけでなく、外の光に対しての青色の吸収をするほか、光を遮り、細胞の酸化を防ぐ働きがあるといわれています。白内障の予防によいとされれいます。

また、メラトニンといわれる成分も含んでいます。

メラトニンとは、脳から分泌される睡眠系のホルモンです。体内時計を正常に保ち、これにより良質な睡眠がとれるといいます。寝つきをよくするためにと良質の睡眠をとるためにはケールのメラトニンが大きな働きをしてくれます。

カルシウムが多い食品と言えば、小魚、牛乳がすぐにうかぶかとおもいますが、緑黄色野菜にも沢山含まれています。、その中でもケールの含有量はダントツです。

カルシウムが多くても、吸収率が悪いという残念な野菜もありますが、ケールの場合は吸収率が優れています。カルシウム含有量は牛乳の100gあたり110rを抜いて、220rもあります。なんと牛乳の倍も含まれているのです。それに、吸収率は牛乳の1.3倍です。

■ケールに含まれる健康成分

<βカロテン 抗酸化効果/老化防止/夜盲症予防

<ルテイン> 目を紫外線から守る/目の健康効果/白内障予防

<メラトニン> 睡眠をたすける/精神の安定/不眠症改善

<カルシウム> 歯と骨の形成/精神安定剤効果/ストレスを和らげる

ベビーケールの栄養満点サラダ

青汁のイメージが強く、苦いとおもいがちのケール。

食べやすいベビーケールを使うと柔らかく、苦みも少なく生食向きです。

成分名
含有量
成分名
含有量
エネルギー

471cal

カルシウム
220mg
たんぱく質

11.3g

ビタミンK
226μg
脂質

35.4g

植物繊維

7.8g
βカロテン

2959μg

食塩相当分
0.4g

<すべての材料のカロリー>

<材  料>(2人分)

ベビーケール  100g

大豆(茹でたもの) 50g

クルトン  10個

干しブドウ 大さじ1

<ハニーマスタードドレッシング>

オリーブオイル 大さじ 3

酢       大さじ2

マスタード 小さじ1

蜂蜜  小さじ1

塩   小さじ1/2

<作り方>

1.ベビーケールは水洗いし、ざるにとって水気をとっておく。

2.ボールのオリーブオイルを入れて、ドレッシングの材料を入れて、混ぜ合わせておく。

3.2の中に、ベビーケール、クルトン、大豆、干しブドウ入れて軽く混ぜる。

4.器に盛り付ける。

 

<ケールの炒め物(Couve-manteiga)>

ブラジルでは、定番の黒豆の煮込み料理に必ず付け合せされる料理です。油で炒めることにより、苦みがが和らぎます。さらに油と一緒にたべることで、βカロテンの吸収率がたかまります。

<材料>

ケール  一株

ベーコン 2枚

オリーブオイル 大匙1

塩・胡椒


<作り方>

1.葉の部分を5ミリぐらい薄切りにする。茎の部分も柔らかそうであれば、5ミリ幅に切る。ベーコンも5ミリ幅に切る。

2.フライパンに油をしいて、ベーコンをカリカリになるまで炒める。

3.さらにケールを入れて、しんなりしてきたら、塩・胡椒で味を調える。


 
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