秋のイベントとしてすっかり定着している
Halloween。
Halloweenに欠かせないのはかぼちゃです。 Halloween秋の収穫祭と悪魔祓いの意味合いがありました。
特に、10月31日は1年の終わりであり、この日の夜には亡くなった人の魂がこの世に戻って来ると信じられていたため、悪霊や魔女に憑りつかれないように仮面を被ったり、魔除けに火を焚いていたと言われています。ハロウィンになると、必ず飾られるカボチャのお化け。中にキャンドルで火を灯してランプ(ジャック・オー・ランタン)のように使います。
かぼちゃは、原産地は南米といわれ、日本へは16世紀にポルトガル船によって伝えられました。東南アジアのカンボジア産と伝えられていたことから、カンボジアがなまって「かぼちゃ」と呼ばれるようになったとか。最初に伝えられたのは日本かぼちゃと呼ばれ、現在よく食べられている西洋かぼちゃは明治時代ごろに導入されたそうです。
「日本かぼちゃ」は、小ぶりで、ねっとりしていて、和食向き、料理しやすいというメリットがありますが、最近はあまりつくられなくなりました。今の主流は、「西洋かぼちゃ」で、とても大きく、ほくほくとして甘味があるのが特徴です。
他に「ぺぽかぼちゃ」は、いろいろな色や形があり、「そうめんかぼちゃ(金糸うり)」や「ズッキーニ」もこの仲間です。このほかにもいくつか種類がありますが、多くは飼料用や観賞用として用いられています。
また、英語では「パンプキン」といいますが、これはハロウィンなどで使用するオレンジ色のカボチャを指す言葉で、日本で良く見る緑色のものは、スクァッシュと呼ぶのが正解だそうです。
「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」と言います。これは、緑黄色野菜の少ない冬にカロチンやビタミンの多く含まれるかぼちゃを食べ、風邪等への抵抗力をつけようとした先人の知恵だと言えるでしょう。最近は、冬至よりも、すっかり定着したハロウィンの行事食としてかぼちゃを食べる機会も増えたのではないでしょうか?
長期保存が可能で栄養価が高く、お腹も満たしてくれるかぼちゃ。おかずにもお菓子に利用できるかぼちゃは「万能野菜」といえるでしょう。
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