紫キャベツは、キャベツのように春キャベツ、秋キャベツと旬がなく、一年中で回っています。サラダに中にきれいな紫がまじっているのをよく見かけるのではないでしょうか?紫キャベツは、南欧の海岸地域原産でしたが、現在では世界各地で栽培されています。日本に渡来したのは江戸時代で、当時はボタンナと呼ばれ観賞用とされていました。その後明治時代ごろから食用とされるようになり、現在では広く普及しています。
別名、レッドキャベツ、赤キャベツともいわれています。キャベツと紫キャベツの違いは、まずは色だと思います。あの紫色は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンです。抗酸化作用に優れているとされています。アントシアニンに酸をかけると鮮やかな色になることからドレッシングなどに活用されています。また、食物繊維が豊富に含まれており肉厚で硬いことと、アントシアニンは葉の表面に豊富に含まれていることから断面の紫と白のコントラストを魅せるためにサラダにする際は千切りにしてサラダとして利用されることが多いです。
紫キキャベツは着色料としても利用されています。これは天然色素のアントシアニンが水溶性であるためです。水で抽出した色素は氷菓や炭酸飲料、漬物などに利用されています。
栄養においては、キャベツより植物繊維やタンパク質が多く含まれているためカロリーは多めになっています。ビタミンCやカリウムもキャベツより多めに含まれています。
近年では、ムラサキキャベツとよく似たトレビス種が市場によく出回るようになって来ました。このトレビス種は「レッドレタス」と呼ばれておりキクやチコリーの仲間でムラサキキャベツとは違う野菜です。
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