さつまいもには第6の栄養素と呼ばれる食物繊維が豊富に含まれていますちなみにどれくらい食物繊維が含まれているかというと、100gあたり3.0g(生、皮つき)です。他のいも類と比較しても豊富な含有量を誇ります。さつまいもには、水溶性・不溶性植物繊維、両方とも含まれています。
水溶性食物繊維はナトリウムも吸着する作用があり、体内に吸収される塩分を調整してくれます。結果、血圧を下げることにつながります。
さつまいもの不溶性食物繊維にはセルロースという栄養が多く含まれています。セルロースは腸を刺激し、便通を促進、便秘を解消する効果が期待できます。
さつまいもを切ると出てくる白い液体はヤラピンという栄養成分です。ヤラピンはさつまいもにしか含まれていない貴重な成分です。
ヤラピンは、腸をきれいにするため、大腸がんの予防も期待されています。
腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進し、便をやわらかくする効果(緩下作用)があります。
さつまいもが便秘に効果的なのは、食物繊維とヤラピンの相乗効果が大きいと言われています。
さつまいもの栄養でもう一つ注目すべきは、ビタミンCです。さつまいものビタミンCはイモ類でトップの含有量です。
ビタミンCは抗酸化作用を持つ栄養で、皮膚や血管の老化を防ぐ効果があります。また、ビタミンEも含まれダブルの効果で肌に潤いを与え、美肌効果も期待されます。風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があるビタミンCを含んでいますが、サツマイモの場合、ジャガイモと同じく、でんぷんに守られて加熱しても壊れにくいそうです。
ビタミンC以外のビタミンでは、ビタミンB群の栄養が優秀で、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、パントテン酸とかなり豊富に含まれています。
そして、カリウムという栄養も豊富に含まれています。
カリウムは余分なナトリウム(塩分)を排出するので、高血圧の予防、むくみ防止に効果があります。
また、カリウムは筋肉の収縮を正常に行う栄養としても知られています。 |