かつおはビタミン、ミネラル、アミノ酸が豊富で、その多くが血合いの部分です。アミノ酸が豊富で、アミノ酸を含むタンパク質の量は、かつお全体の1/4を占めるほどです。
かつおには、魚類ではトップクラスのビタミンB12と鉄分の栄養が含まれています 。
ビタミンB12は、赤血球の生成を助ける働きがあり、神経機能を正常に保つ効能があります。鉄分は、60〜70%が血液に存在し、酸素を全身に運ぶはたらきがあります。
ビタミンB12と鉄分は、ともに貧血を予防する効果があります。貧血でお悩みの方はかつおなどから、鉄分、ビタミンB12を摂取するようにしましょう。
ちなみに、鉄分はビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が高まるという報告があります。菜の花やブロッコリーなどの野菜にビタミンCは豊富に含まれています。
また、パントテン酸という栄養が豊富に含まれています。
パントテン酸は、ストレスを感じると抗ストレス作用のある、副腎皮質ホルモンを作ります。副腎皮質ホルモンは、副腎で分泌されるホルモンで、ストレス対策に効果があります。
パントテン酸は熱に弱い性質をもっています。かつおから効果的にパントテン酸を摂取するには、刺身やたたきなどなるべく火が通らない食べ方で食べましょう。
初鰹は、赤身が多いためカロリーが低く、タンパク質やカルシウムが多いのが特徴的です。タンパク質は筋肉を形成したり、カルシウムは骨や歯の健康を維持する効果があります。
一方、戻り鰹は、脂身が多いためカロリーが高めで、不飽和脂肪酸を多く含んでいます。不飽和脂肪酸は、動脈硬化や高血圧などの予防、アレルギー症状の緩和などに効果があります。
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