タピオカドリンクは、高校生たちに、インスタ映えということでも流行っている飲み物です。種類も豊富で、「冷たい飲み物」で「夏」というイメージが強かったのですが、ホットのタピオカドリンクを取り扱っているお店もあるようです。一年を通してタピオカを目にしない日はないくらい目にします。
丸いタピオカの形が愛くるしく、また食感がぷにゅとしていて虜になってしまう人が多いようです。
さて、タピオカとは、何でできているのでしょうか?それはキャッサバという芋の根茎から製造するでんぷんのことです。
タピオカの名前の由来は、ブラジルの先住民のトゥピ語で、でんぷん製造法を「tipi'oka」と呼ぶことによるそうです。キャッサバは、ブラジルやナイジェリア、東南アジアの国では主食としても食べられています。
キャッサバは、日光を好み、乾燥に強いという特性をもっているため、比較的簡単に栽培ができる食物のようです。キャッサバの根茎には「シアン化合物」という有毒な成分が含まれているため、毒抜きの処理をしないと食べられません。このため日本では生の状態での輸入が禁止されています。
キャッサバをタピオカにするために、さらなる加工がなされます。まず、キャッサバの根茎から取ったでんぷんを水で溶き、加熱します。タピオカを特殊な容器に入れて回転させると遠心力がかかって雪だるまのように丸くなります。そのあと粒状にして乾かすと「タピオカパール」になります。
このタピオカパールを2時間ほど茹でて戻すと私たちが知っている「タピオカ」になります。
タピオカといえば黒いイメージなのですが、本来の色にカラメルで着色してあの黒い色になっています。タピオカドリンク専門店などで見かけるカラフルで可愛いタピオカも、黒いものと同様に着色されたものです。
タピオカの粉は、もっちりとした食感になるため、よくしられているドーナッツ、「ポン・デ・リング」に使われています。 |