カジキマグロは、良質なタンパク質やレチノールを含む優れた栄養のある魚です。
レチノールは、脂溶性ビタミンであるビタミンAの一種で動物性食品に含まれます。成長を促進し、美容や肌の健康に役立ち、夜盲症(暗い所で目が見えにくくなる病気)を改善し目を正常に保ち、さらにのどや鼻などの粘膜に作用し細菌から体を守るなど多くの働きがあります。
また、アミノ酸スコアが100の良質なタンパク質が100gあたり23.1g含まれるています。
良質なタンパク質は体力向上、代謝活動の促進、免疫力を向上させる働きがあり、脂質が少なく消化吸収がよいので、高齢者やダイエット中の人にも適した食材と言えます。
メカジキは脂質がマカジキの4倍近くありますが、マカジキと比較してということなので、決して多いというわけではありません。脂質が多いぶんカロリーはやや高くなりますが、心疾患や動脈硬化を予防する一価不飽和脂肪酸のオレイン酸がマカジキの2倍多く含まれるというメリットもあります。
他の栄養素では、マカジキ・メカジキともカルシウムの吸収を高め骨や歯を丈夫にするビタミンD、体内の余分なナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるカリウムが豊富です。
魚に含まれているDHAやEPAはもちろん含まれています。必須アミノ酸の一種で、動物性と比べると良質な脂質として注目されています。
DHAは血中のコレステロールや中性脂肪を減らす作用が有ります。また、EPAの働きには血液の流れを良くして、血栓を予防する効果があります。動脈硬化予防や改善、脳梗塞を防ぐ効果が期待されます。
様々な食べ方ができるカジキマグロですが、特におすすめなのが、お刺身で、良質な脂質を無駄なく摂取できます。
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